先日、With Blindでは、新たなサービスの提供に向けアンケートを実施しました。
138名の視覚障害者に協力いただいたほか、たくさんの方に周知の協力をしていただきました。
本当にありがとうございました。
第1弾では、回答いただいた方の属性や、レビューサービスに関することを紹介しています。
第2弾の今回は、視覚障害者が選ぶ、使いやすいアプリについて紹介します。
<過去にも視覚障害者の生活を便利にしてくれるアプリを紹介しています>
外出支援APP
上記は、外出支援アプリについて、「使いやすい」と回答があったアプリ名とその人数を棒グラフで表しています。
【アプリ名と人数】※多い順に記載します。
- Google Map 74人
- ブラインドスクエア 41人
- Apple Map 35人
- ナビレコ 23人
- アイコサポート 11人
- iMove around 6人
寄せられた主なコメント
<Google Map>
画面構造がシンプルで使いやすい。
「いくつかのナビゲーションアプリを試しましたが、最も使いやすいです。他のアプリとの連携もあるので、タクシーを呼ぶ時も便利。通勤経路も登録できます。そして、視覚障害者用の簡易的なナビ機能もあるので、それを使えば初めての場所でも周辺まではたどり着くことができます。あとは、向いている方向が正しいかを教えてくれるとさらにいいのですが。」
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<ナビレコ(現在は「ナビレク」)>
GPSと違い、細かい信号情報や曲がり角情報などの情報を設定でき確実に目的地にたどり着ける。
「曲がるときにスマホの振動で教えてくれるのはとても便利。また、ルートを録音することもできるので、予習にもなります。」
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<ブラインドスクエア>
方角をクロックポジションで教えてくれる
※クロックポジションでの案内とは、視覚障害者の正面を12時として、「時計の1時の方向に○○があります」と案内するときに用いられます。
「近くの施設などを方向はクロックポジションで知らせてくれますし距離も教えてくれます。 あらかじめ自分が目標としているポイントを登録しておけますしGoogleマップとの併用もできますので単独歩行の時はべんりです。 スマホをポケットに入れておいてもモーションセンサーで自分が進んでいる方向を12時と認識しますのでスマホを手に持たなくてもいいので歩く時に楽です。」
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視覚支援APP
上記では、視覚支援アプリについて、「使いやすい」と回答があったアプリ名とその人数を棒グラフで表しています。
【アプリ名と人数】※多い順に記載します。
- Seeing AI 80人
- Envision AI 76人
- Google 翻訳 66人
- TapTapSee 58人
- きけるおしながきユーメニュー 57人
- Be My Eyes 57人
- Light Detector 48人
- Sullivan+ 47人
- 衣服の色調べ 27人
- これなにメモ 22人
- 言う吉くん 13人
寄せられた主なコメント
<Be My Eyes>
すぐに見えてる人の支援が得られる。
「Aiで画像を認識して、その内容について教えてくれるモードがあったので申し込んでみました。無料です。ベータテストということもあり、英語での説明でしたが、日本語に訳してほしいと書くと、日本語で写真の説明をしてくれました。これは便利です。ただ、日本語がおかしいこともあるので、ぶんしょを解読してもらうのはまだ先なのかもしれません。写真に映る状況を説明するツールとしてや、概略を掴む方法としてとても有用だと感じました。ぜひ試してみてください。」
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<Envision AI>
読み上げの精度が高い。リアルタイムに情報を読めるところが良い。
「活字が読めない人や色の認識に困難がある人で、いろいろなOCR認識アプリを試してみたい人におすすめです。」
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<Seeing AI>
all in oneで一つのアプリで大体のことが完結する。
「ボイスオーバーに対応して、画面も設計されている気がします。そして、OCRの認識率も他のアプリよりも高いと思いました。」
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<衣服の色調べ>
お出かけのコーディネートによく利用しています
「視覚障がい者が,衣服の色と模様を自ら選べるように,目の代わりをするアプリです。ただ、今はBe My Eyesを使って人の目で色や模様を見てもらうことが多くなってしまいました。」
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金融・支払いAPP
上記は、金融・支払アプリについて、「使いやすい」と回答があったアプリ名とその人数を棒グラフで表しています。
【アプリ名と人数】※多い順に記載します。
- Suica 47人
- Paypay 40人
- ゆうちょ認証 24人
- 楽天銀行 17人
- 三菱UFJ銀行 11人
- 三井住友銀行 11人
- みずほダイレクト 7人
- 楽天証券 7人
- 松井証券 3人
- SBI証券 1人
銀行や証券会社を選ぶ基準は、アプリの使いやすさだけでなく、サービス内容や手数料も関係してくることから、これだけ回答にもばらつきがみられたのかもしれません。
【みずほダイレクト】
「振り込みや振替のボタンをボイスオーバーでは読み上げないので不便ですが、一度位置を覚えてしまえばとても便利に使えるアプリです。残高確認も簡単。振り込み手続きもパスワードをきちんと覚えていれば問題なく使えます。」
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【松井証券】
「投資信託とNISAをやっています。このアプリだと、読まない部分もありますし、Voiceoverに完全に対応しているとは言えないものの、ほとんど問題なく使えます。入金や出勤、投資信託の購入なども簡単です。」
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ショッピングAPP
上記では、ショッピングアプリについて、「使いやすい」と回答があったアプリ名とその人数を棒グラフで表しています。
【アプリ名と人数】※多い順に記載します。
- アマゾン 75人
- 楽天 36人
- Yahoo 13人
アマゾンアプリが圧倒的に人気です。同社もアプリやウェブサイトのアクセシビリティに取り組んでいることから、視覚障害者にも支持されているのだと思います。
「ネットショッピングではほぼAmazonを使っています。音声読み上げ対応がほぼなされているのがその理由です。少し使いにくいなと思った場面もありますが、でも他のショッピングアプリよりも上を行っているように思います。見出しジャンプやボタンジャンプができるのが一番のおすすめポイントです。」
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以上、簡単ではありますが、使いやすいアプリを一挙に紹介しました。