視覚障害者と一緒にいることは負担なのか?

見える人へ
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視覚障害者のよーすけと、その周りをとりまく妻・友人夫婦のメンバーで取り組んでいる『With Blind』。
視覚障害者の視点での話はよく聞きますが、その周りの人たちはどう思っているのか。
今回は、周りにいるメンバーの気持ちを記事にします。

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視覚障害者と一緒にいること~友人目線~

よーすけ
よーすけ

ねぇ、すごく今更でかつ聞きづらいことなんだけどさ、みんなのように見える人からしたら、やっぱり見えない人をサポートすることって負担が大きいのかな?

ゆーな<br>(妻)
ゆーな
(妻)

どうしたの?急に(笑)
いつもの陽気な感じじゃないねー。

よーすけ
よーすけ

見えない側としては、やっぱり気になる部分でもあるんだよね。
みんなと仲良く楽しくしている反面、大変だったり、気を遣わせていたりするのかなって。

しんば<br>(友人)
しんば
(友人)

じゃあ、1番付き合いが長い俺から伝えるね!
俺とよーすけは学生時代からの付き合いだし、もうかれこれ10年くらい一緒にいる。
二人で海外旅行とかライブにも行ったし、いろいろなことを一緒に楽しんできたけど、負担を感じたことはないな〜。
だって、一緒に歩く時に手引きして、食事の時はどこに何があるかを少し伝えるくらいでしょ?
一緒に楽しんでいる時に、それは何も負担になってないよ。
逆にもっと気を遣ってって思われてるかと思ってる(笑)

ゆふ<br>(友人妻)
ゆふ
(友人妻)

確かに、しんばはよーすけ君と遊びに行く時、いい意味で
何も気を遣ってないよね。
それは私が見ていても感じる。
お互いに理解しあって楽しんでるのかなーと。

しんば<br>(友人)
しんば
(友人)

うん、そうだね!
気を遣って大変とかはなくて、一緒に遊んだり飲みにいったりしたときに、やっぱり俺自身も楽しいからさ。

よーすけ
よーすけ

しんばありがと。
確かにしんばは昔から、俺にほぼ気を遣わないよね(笑)
でも、俺としてもしんばといるのは変に気を遣わないから、良い関係でいられるんだよね。

視覚障害者のよーすけと一緒に遊ぶ時、もちろんサポートが必要なことはいろいろと出てきます。

  • 手引きして一緒に歩いたり、段差を教えてあげること。
  • 食事で取り分けが必要なものを、お皿に分けたり、食器などが置いてある場所を教えてあげること。
  • 色・形・風景など、視覚情報を言葉にして伝えてあげること。

そういった配慮はありますが、それについて”負担”と思ったことはない、という友人のしんば。

一緒にいる中で、ちょっとしたサポートや配慮というのはとても些細なこと。
お互いに楽しめるかどうかの方が、大切だからです。

視覚障害者と一緒にいること~友人の妻目線~

よーすけ
よーすけ

ゆふちゃんは、しんばに初めて俺を紹介された時にどう思った?

しんば<br>(友人)
しんば
(友人)

確か最初はうちらがみんなで飲んでる時に、ゆふも呼んで紹介したんだっけ?

ゆふ<br>(友人妻)
ゆふ
(友人妻)

そうだね~。
私も今まで、見えない人がすぐ近くにいたわけじゃなかったから、
こういう距離感で関わることは、よーすけ君が初めてなんだけど。
なんだろう、何も思わなかった(笑)
明るい、元気な人だな〜と。
世界一周した話とかも聞いたから、アクティブでチャレンジングだな〜とも思ったよ!

ゆーな<br>(妻)
ゆーな
(妻)

昔からそんなキャラクターだったんですね!

ゆふ<br>(友人妻)
ゆふ
(友人妻)

うん!私もよーすけ君のサポートをすることはあるけど、しんばと同じで負担に思ったことはないなー。
一緒にいる時って”見えるか見えないか”じゃなくて、その人がどうゆう人かってことが大事だと思ってて。

あとは、よーすけ君自身が、すごく明るかったんだよね。
見えないことで、たくさんの苦労や大変な思いはあったんだろうけど、本人がネガティブには捉えていないというか。
よーすけ君自身が、明るく、積極的に周りと関わっていたし、私にもそうしてくれていたから、障害云々って関係なくって。

しんば<br>(友人)
しんば
(友人)

それはなんか、わかる気がする!

ゆふ<br>(友人妻)
ゆふ
(友人妻)

見える見えない以前に、その人の性格というか、人間性みたいな部分もあるのかなって思うよ。
もしよーすけ君が見えないことを気にして、「申し訳ないな・・」とか「気を遣わせてごめんね・・」「僕は見えないからダメだ・・」とか、そういう雰囲気だったとしたら、今の関係性や形は違ったんじゃないかな、とも思う。
そこは、見えない人でも同じだよね。

よーすけ
よーすけ

なるほど!
見える見えない関係なく、それは大切な部分だね!

当時はまだ結婚してませんでしたが、しんばを介して、見えないよーすけと知り合ったゆふ。
でも、目が見えないことについては何も気にしていませんでした。

見えても、見えなくても大事なことは、「その人自身がどんな人か」ということ。
そして、一緒にいることが楽しい!と感じたかどうか、とゆふは言っています。

それは、見える人も含めて全員変わらないですね。
目が見えないから〇〇、というようなことはなく、あくまでも一緒にいて、楽しいから
一緒にいる。


その上で、相手が見えないことで困ることがあるのであれば、自然と助ける。
そんなシンプルなことのように思えます。

視覚障害者と一緒にいること~妻目線~

しんば<br>(友人)
しんば
(友人)

今度は、今、1番近くにいる妻目線・・・ゆーなちゃんから見た時の気持ちを知りたいな。

よーすけ
よーすけ

(しんばナイス!1番サポートしてもらってるから、なかなか直接は聞けないんだよな〜・・・)

ゆーな<br>(妻)
ゆーな
(妻)

そうですね、私ももちろん見えないよーすけのサポートはしていますが、特に大きく困ったことや、大変だと思うことはないかな〜と感じてます。

ゆふ<br>(友人妻)
ゆふ
(友人妻)

そうなんだ!
うちは見えてても、家事は私の方が多かったりして、時々怒ったりするけど(笑)
ゆーなちゃんは家事とか、日常的なことはどうしてるの?

ゆーな<br>(妻)
ゆーな
(妻)

私の方が家事、という観点では多いですけど、何でも私がやるんじゃなくて、よーすけに頼めるところは積極的にお願いしてる感じです。
よーすけは原液を薄めて飲む元祖カルピスが大好きで沢山飲むんですが(笑)
そういう時も、大抵自分で作ってもらってます。

ゆふ<br>(友人妻)
ゆふ
(友人妻)

たしかに!
zoomミーティングしてた時とかも、一人で作ってたしね。
しかも飲み過ぎってくらい何杯か(笑)

ゆーな<br>(妻)
ゆーな
(妻)

そうなんですよ〜。
飲み過ぎで別の心配があります(笑)

私にも、「お茶飲む?」とか聞いてくれますし、お願いすれば出してくれたりもするのでありがたいです。
あとは、思ったことは我慢せず言ってます。
そうやって”伝える”ことで、良い関係を作れているのかな〜と思ってます!

しんば<br>(友人)
しんば
(友人)

ゆーなちゃんえらい!
よーすけ、いい奥さんもらったな~
俺もちゃんと家事がんばらなきゃ・・・

妻のゆーなはよーすけの1番近くにいるので、友人のしんばやゆふと違い、遊ぶ時だけではなく普段の生活の中でのサポートはありますが、全てをゆーながやるわけではないようです。

”サポート”と聞くと、サポートする側が頑張っているような気がしますが、何も特別なことはありません。

見えなくてもできることはたくさんある。
そして頼みたいことや感じたことは、夫婦として遠慮せずに頼んだり、伝えたりする。
一緒にいたいからいる。
そうやってよーすけと接することで、サポートをするだけの関係ではなく、お互いに支え合う関係になれているようです。

周りの意見を聞いた、視覚障害者本人の気持ち

よーすけ
よーすけ

みんな本当にありがとう!
俺からの意見で言うと、視覚障害者だけじゃなく、障害がある人は気を遣われすぎるのも嫌だし、全くサポートされないのも困るから、周りの人の接し方ってすごく難しいと思うんだ。
その中でみんなが言ってくれているように、「見えても見えなくても関係なく、一緒にいて楽しいから自然とサポートをしてる」ってことが、すごく嬉しい!!

ゆふ<br>(友人妻)
ゆふ
(友人妻)

障害がある人の中でも、いろんな考え方がありそうだね。
でも、私としてもよーすけ君がどう思ってるか気になってたから話せてよかった!

よーすけ
よーすけ

そうだね、たぶん同じ目が見えない人の中には、サポートしてもらうことが申し訳ないなって思ってる人もいると思うんだ。
その時にみんなの意見にあったように、「その人と一緒にいることが楽しいから自然とサポートしている」だけであって、あまり負担には思ってないって言葉は、すごく勇気をもらえることだとも思う。

しんば<br>(友人)
しんば
(友人)

たしかに、よーすけが最初言ってたみたいに、障害がある人側からすると、相手の思いって聞きづらいよね・・・
逆に周りからちゃんと言ってあげた方が、お互いがハッピーになれるかも!

ゆーな<br>(妻)
ゆーな
(妻)

そうですね!
もしそんな悩みをもっている人がいたら、私たちのこの話が届くといいですね♪
あとは、ぜひ思いを伝えてあげてほしいです!

妻、友人、友人の妻という3つの視点から、視覚障害者であるよーすけとの関係性について掘り下げてみた今回の記事。
3人に共通していたのは、自然なサポート。

見えないからサポートをする、気を遣うのではなく、人それぞれの得意・不得意を補いあうイメージが近いですね。
障がいがある・なしにかかわらず、その人自身がどういう人なのか。
どんなことを考え、感じているのか、という部分が大事。
お互いに『心の障害をなくしていけるか』この部分がポイントのように感じます。

障害者の周囲の人は、時に接し方を考えすぎてしまうことも多いでしょう。
もちろん、障害の内容によって接し方が変わる場面や、With Blindメンバーのよーすけに対する接し方や考え方についても、異なる意見を持っている方もいると思っています。

その中で私たちとしては、With Blindのサブタイトル「みえても、みえなくても」にあるように、視覚障害者の人が一緒にいても、「”変わらず”楽しい」というテーマを大切にしています。
みえても、みえなくても関係ない。
お互いに一人の人間である、ということです。

一人の人間同士として、一緒に過ごすことが楽しい・面白い・刺激になるという視点は、これからも大切にして発信していきたいと思っています。

もし、私たちの考え方や記事に対して共感や応援したい!と思ってくださった方は、ぜひ気軽にSNSや問合せから声を聞かせていただけると嬉しいです♪
(もちろん、フォローしてもらえたらめちゃめちゃめちゃめちゃ嬉しいです(笑))

これからも、社会の障害を考えながら、心の障害をなくして、お互いに人として大切にしあえる関係性を大切に、いろいろな記事をかいていきますね!
よろしくお願いします!
最後までお読みいただきありがとうございました!

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With Blindでは視覚障害者を含むメンバーで「見えても、見えなくても」をコンセプトに日常や視覚障がいに関する記事を書いています。

その中でも「見える人へ」の記事はぜひ多くの方に読んでいただきたい記事になるので、多くの方に届くと嬉しいです!

この記事を書いた人

視覚障がい者を含む20-30代の仲良し友人夫婦がコロナをきっかけに自分たちでしか伝えれない内容や周りへ伝えたいこと、そして好きなことを自由に発信してるブログです!
主に「視覚障害について」、「夫婦のこと」、「好きなこと」について発信していきます。
「みえても、みえなくても」を合言葉に4人で楽しみながら、普段の仕事と並行してブログを運営しています♪

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