
私たちの公式ツイッターを通じて、視覚障害者の生活を便利にするアプリや、健常者が簡単に支援できるアプリの一覧ページの希望を聞いたところ、「作ってほしい!」との声をいただいたので、早速作成してみました♪
たくさんのお声をいただき、本当にありがとうございます。
紹介しているアプリは、メンバーでもあり、視覚障害者当事者でもあるよーすけが試したアプリです。
そのため、iPhoneのボイスオーバーでも問題なく使えることは立証済みです。
<2022年視覚障害者が選んだ使いやすいアプリランキングはこちら!>
今回は、ウェブアプリや、iPhoneのアプリを中心に紹介しています!
視覚障害者向けのアプリ一覧はまとまっていない?

先日俺が疑問に思っていたことをTwitterで聞いてみたら、同じことを思っている人がたくさんいたよ。

(友人)
きっと前々からニーズはあったんだけど、なかなかそれをうまくまとめたポータルサイトが少なかったり、当事者にとって読みにくかったりしたってことなんだろうね。
よーすけ自身も参考にできるまとめサイトなどがないことを課題に感じていました。
Twitterの反響からそれは自分だけでないことがわかったので、当事者目線のまとめ記事を作成させていただきました!
「大きな文字でわかりやすく」という要望をいただいていましたが、スマホや各自の設定によって異なってしまう部分なので、WithBlindとしては、通常の文字サイズで発信をさせていただきます。
もし読みづらい場合は、PCやスマホの設定で大きな文字へ変更して、お読みくださいね。
また、気軽に健常者が支援できるアプリも紹介していますので、ぜひ見えるみなさんにも読んでもらえたら嬉しいです!
視覚障害者とその周囲の人に向けたアプリ
総合レビューサービスVi-log (無償)
<こんな人にお薦め>
・便利なアプリ、商品、視覚障害者にフレンドリーなレストランや店等を知りたい人
・自分が使っているおすすめのグッズをレビューとして投稿できる人
・誰かのために自分の知識を役立てたいと考えている人
私たち一般社団法人With Blindが開発したアプリなので、とてもお薦めです。
<ポイント>
音声で画面情報を読んでくれるアップルの機能”ボイスオーバー”に完全対応。これまで視覚障害者向けの情報はあまり整理されてきませんでした。また、視覚障害者観点でのレビューもなく、視覚障害者の間でも情報格差が生じていました。
そんな格差をなくして、これまで整理されてこなかったり、可視化されてこなかったりした情報を見える化したアプリです!
【使い方】

【アプリはこちらから】
健常者が簡単に視覚障害者を支援できるアプリ
Be My Eyes(無償、視覚障害者の視覚支援アプリ)
<こんな人にお薦め>
・家電のボタンの位置、洋服の色、お肉の種類、調味料の種類など、ちょっとした日常の視覚的サポートを受けたい視覚障害者の方
・視覚障害者には直接接したことはないが、何か支援したいなと考えている人
・多くの時間を割くことはできないが、日常のちょっとした時間で気軽に支援がしたい人
<ポイント>
スマホのテレビ通話を利用して、視覚障害者を支援できる海外生まれのアプリ。
視覚障害者とボランティア(支援する人)の双方が自由に登録できます。
視覚障害者は、ちょっとした日常の支援が必要な時に、気軽に世界中のボランティアにサポートをお願いできます。
登録したボランティアは、このようなニーズに対してあなたの都合が良い時にだけ、テレビ通話越しに支援します。
もし応答できない場合には、他のボランティアに通話が行きますので安心してください。
お気軽に登録して支援をすることで、もっと視覚障害者を身近に感じてもらえると嬉しいです。
※個人情報が記載された文書等を見てもらうことは、トラブル防止の観点からお控えすることをお勧めします

ウェブサイトの広告をブロックしてくれるアプリ
280blocker(有償:料金=500円 ※2020年5月31日時点)
<こんな人にお薦め>
・音声機能を使ってのSafariを閲覧中、広告を飛ばして素早く目的の情報にたどり着きたい人
・広告全てを読み上げられてしまうことを、煩わしいと感じている人
<ポイント>
アップルストアのダウンロードページに「ボイスオーバーでSafariを使っている人」にお薦めと書いてあります!
ボイスオーバーで問題なく使え、Safari使用時に広告の読み上げがなくなるので、とても快適です。

活字やお札の種類など、物の視覚情報を音声で教えてくれるアプリ
チラシの概要を理解したいとき、スーパーでレトルト食品の名称を確認したいとき、色を識別したいときなどに便利!
スマホのカメラで読み取った情報を分析して、音声で教えてくれる機能が備わったアプリには無償有償を問わず様々ありますが、その中でも無償のものと有償のもののおすすめを紹介します。
※インターネットを通じて視覚情報を送信するアプリについては、個人情報が記載された文書等を送信するとトラブルにもなる可能性がありますので、ご注意を!
Seeing AI(無償)
<こんな人にお薦め>
・活字が読めない、また、色の認識に困難があるなどの中で、無償で気軽に文書の概要を音声で理解したい人
・アナログ文書をデータ化したい人
<ポイント>
文章にカメラをかざせば内容が音声で聞けるので大変重宝しています。
認識のレベルは完璧ではないですが、概要を理解するには十分なアプリです。

詳しい使い方を紹介しているページを見つけました!↓

TapTapSee(無償)
<こんな人にお薦め>
・物の情報をスマホのカメラを通じて簡単に認識したい人
・服の色や模様をすばやく認識したい人
・写真に写っている情報を知りたい人
<ポイント>
洋服の色や模様を撮影すると音声で教えてくれるのはとても便利。
光の加減によっては異なる色を認識してしまうので、きちんと理解したい人はBe My Eyesでボランティアの方に確認してもらうのが確実ですよ。

詳しい使い方を紹介しているページを見つけました!↓
Envision AI(ダウンロード無償、アプリ内課金あり)
このアプリは有償です。
普段の生活においては、無償のアプリで十分かもしれませんが、ご紹介しますね!
<こんな人にお薦め>
・活字が読めない人や色の認識に困難がある人で、無償のアプリよりも制度を高めたものを期待する人
<ポイント>
機能はSeeing AIとほぼ同等、ずっと使うためには課金する必要があります。
毎日使う必要がないのであれば、他の無償アプリで問題ないと思います。

詳しい使い方を紹介しているページを見つけました!↓

カードや物を管理するのに便利なアプリ
これなにメモ(無償)
<こんな人にお薦め>
・ポイントカードがお財布に複数あるが、視覚的に区別が難しい人
・似たような形状の調味料を区別することが難しく、カメラをかざして音声で認識したい人
<ポイント>
アプリ内のヘルプをご覧いただくと、一通りの操作が理解できるようになっています。
それだけで使い方が分かるくらい、シンプルで使いやすいアプリです。
カードを撮影し登録すれば、知りたい時にそのカードをスマホのカメラにかざすだけ。登録情報を音声で教えてくれます。

ナビゲーション・道案内アプリ
NaviLens(無償)
<こんな人にお薦め>
・視覚障害者や文字が読めない人に対して、ガイドシステムを気軽に施設等に設置したい人
・マンション等に住んでいて、似たような扉が並んでいるために自分の部屋の扉を探すのが難しい人
・物や書類にタグをつけて管理を容易にしたい人
<ポイント>
高密度の人工マーカーを遠距離から読み取るアプリ。
人工マーカーを紙などに印刷し、玄関等に掲示し、情報を登録します。
視覚障害者は、掲示した場所に近くなったらアプリを立ち上げて、その方向にスマホを向けます。
そうすると、アプリが人口マーカーを認識し、登録情報を読み上げてくれます。

英語ですが実際の使い方や音声も聞こえるので、文書だけでイメージしにくい方は、以下の動画を是非ご覧くださいね↓
詳しい使い方を紹介しているページを見つけました!↓

BlindSquare(有償:料金=4,900円 ※2020年5月31日時点)
このアプリは有償です。お試しバージョンもありますので、まずはGoogle Map等の音声ナビゲーションとの比較をしてみて、お試しバージョンで使ってみることをお勧めします。
<こんな人にお薦め>
・周辺施設などを視覚的に確認するのが難しい人で、Google map等で不自由を感じている人
・手軽に目的地を検索したい人
<ポイント>
周辺施設や最寄りの交差点や駅を音声で教えてくれる有償アプリです。
普段の道案内であれば、Google Mapの音声案内で十分だと思いますが、お試しで使ってみるのも良いかもしれません。

読書支援アプリ
ボイス オブ デイジー5(有償:料金=3,180円 ※2020年5月31日時点)
<こんな人にお薦め>
・サピエ図書館に登録している人で気軽に読書をスマホで楽しみたい人
※アプリを使用して読書を楽しむ場合には、サピエ図書館への登録が必要です。
活字を読むことが難しい方で、サピエ図書館への登録がまだの方は、お近くの図書館や点字図書館で無償で登録ができる場合がありますので、まずはお気軽に図書館にお問い合わせください。
<ポイント>
活字書籍を読むことが難しい方々は、音声で読書を楽しむことができます。
サピエ図書館には数十万のデイジー形式の書籍が登録されており、会員はそれをいつでも自宅等から無償でダウンロードして、専用の再生機器やパソコンソフトで楽しむことができます。
このアプリの購入は有償ですが、一度購入すればサピエ図書館から書籍をダウンロードして、いつでも再生することができる便利なアプリです。

サピエ図書館など詳しい使い方は私たちの記事でも紹介しています!
Kindle(ダウンロード無償、本の購入有償)
<ポイント>
Kindleの書籍でも、ボイスオーバーで読書を楽しめるものが多数あります。
対応有無を確認するポイントは、購入時に「TTS対応」と書いてあるか否かです。
見つけられない場合には、お試しで読んでみると対応有無が確認できます。
感覚的には、写真や画像が多い雑誌や漫画などは、ボイスオーバー非対応のことが多いです。
上記で紹介したサピエ図書館ではなかなか新作本が読めずにいた方も、Kindleであれば読める可能性もありますので、読書の幅が広がりますね!
※TTSは、Text To Speechの略称です。
時代はキャッシュレス!支払いアプリ
PayPay(無償)
「PayPay」はボイスオーバーにも対応しているため、一人で買い物をするときも便利!
バーコード表示をさせれば定員さんが読み取ってくれるので、見えないよーすけにとっても楽に使えます。
また、個人間送金ができるということも、見える人と同様にプラス。
友人との食事など、どちらかが立て替えた際にも、ラクに送金できます。
“PayPayを使ってみよう!”という方は、ぜひダウンロードしてみてくださいね♪
【IOSの方はこちら】
【androidの方はこちら】
視覚障害者にとってのキャッシュレスについてまとめた記事はこちら!
視覚障害者でも遊べるゲームアプリ
みんなでワードウルフ(無償)
ZOOMで遊べるかつ、ボイスオーバーに対応しているアプリを探して見つけました!
私たちは何度も遊んでいます♪
詳しい遊び方を紹介していますので、ぜひ私たちのブログもご覧ください↓

ワンナイト人狼 for mobile(無償)
ワンナイト人狼がボイスオーバーでも楽しめます。
普段から私たちもよく使っているので、後日このブログでも、遊び方を紹介しますね。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
今後もいろいろなアプリを追加していきたいと思いますので、公式ツイッターやインスタグラム、ブログの問合せページを通じて、ぜひご要望をお寄せください。
引き続き、”みえてもみえなくても”楽しい!情報を発信していきます。
今後とも、よろしくお願いいたします!