障害は「持つ」のか、「ある」のか・・・。
今回は「障害を”持つ”」「障害が”ある”」の表現の違いについて考えてみたいと思います!
この2つの表現には、それぞれ、障害に対する考え方が影響していることがわかりました。
障害は「持つ」ものなのか
![よーすけ](https://i0.wp.com/www.with-blind.com/wp-content/uploads/2021/01/6608bf12331cd4b274c59c6854e1e2d8.png?w=1256&ssl=1)
ねーねー。
障害ってさ、「持つ」ものと「ある」もの、どっちだと思う〜?(どや顔)
![しんば<br>(友人)](https://i0.wp.com/www.with-blind.com/wp-content/uploads/2021/01/3076da663b82daa7005f69886b10fc9d.png?w=1256&ssl=1)
(友人)
出た!いつもの突然どや顔クイズ(笑)
どっちだろうな〜。
![ゆふ<br>(友人妻)](https://i0.wp.com/www.with-blind.com/wp-content/uploads/2021/01/5711f97777aa426e127ffbd5286f1016.png?w=1256&ssl=1)
(友人妻)
う〜ん。
あらためて「持つ」の表現を考えると、”障害を抱えてしまっている”っていう風にも、感じられるよね。
![ゆーな<br>(妻)](https://i0.wp.com/www.with-blind.com/wp-content/uploads/2021/01/7c17a7148ffb4c9ec3e7bf8722683e08.png?w=1256&ssl=1)
(妻)
そうですね。
よーすけが言うように、「持つ」の他に「ある」っていう表現もありますよね。
どっちが正しいんでしょう?
「障害を”持つ”」「障害が”ある”」
似た言葉にも感じますが、こうしてあらためて考えてみると、意味や捉え方は違いそうですね。
ちなみに、”障害はどこにあるのか?”ということについては、過去に4人で話してみたことがあります。
ぜひこの観点もプラスして、読んでみてくださいね!
「障害を持つ」と「障害がある」の表現の違いとは
![よーすけ](https://i0.wp.com/www.with-blind.com/wp-content/uploads/2021/01/6608bf12331cd4b274c59c6854e1e2d8.png?w=1256&ssl=1)
当事者の中には「持つ」という表現よりも「ある」という表現をしてほしいと考える人たちも多いんだよ。
![ゆふ<br>(友人妻)](https://i0.wp.com/www.with-blind.com/wp-content/uploads/2021/01/5711f97777aa426e127ffbd5286f1016.png?w=1256&ssl=1)
(友人妻)
そうなんだね。
言葉そのものの意味や、捉え方の違いがあるのかな?
![よーすけ](https://i0.wp.com/www.with-blind.com/wp-content/uploads/2021/01/6608bf12331cd4b274c59c6854e1e2d8.png?w=1256&ssl=1)
障害を「持つ」は、自分の心身に何かを抱え込んでいるという感じ。
”持ちたくてもっているわけじゃない”という捉え方もあるんだって。
逆に「ある」は、自分の心身ではなく、社会に障害があるという考え方。
人それぞれ、感じ方は違うけど、当事者の中にはそういう風に感じて言葉を選ぶ人もいるんだ。
![ゆーな<br>(妻)](https://i0.wp.com/www.with-blind.com/wp-content/uploads/2021/01/7c17a7148ffb4c9ec3e7bf8722683e08.png?w=1256&ssl=1)
(妻)
この間話した、個人モデル・社会モデルの話にも当てはめられそうですね!
![しんば(友人)](https://i0.wp.com/www.with-blind.com/wp-content/uploads/2021/01/3076da663b82daa7005f69886b10fc9d.png?w=1256&ssl=1)
たしかに!
「持つ」「ある」の表現をあてはめると、次のような感じかな?
項目 | 個人モデル | 社会モデル |
表現方法 | 障害を”持つ” | 障がいが”ある” |
考え方 | 訓練やリハビリ等で 当事者が克服していく | 社会全体で取り除いていく |
具体例 | 自力で入店できるように リハビリや機器を駆使する | だれもが入店できる店を 社会全体で整備する |
「個人モデル」は、個人に障害があるという考え方をするので、障害を”持つ”となります。
当事者が抱えているもの、当事者が自己解決しなければならないもの、個の問題としてフォーカスされたイメージです。
逆に「社会モデル」では、社会全体に障害があると考えるため、障害が”ある”になります。
個人が抱えているのではなく、社会に障害が”ある”、社会全体の問題として捉える考え方です。
そもそも「障害」って何だろう?
![ゆふ<br>(友人妻)](https://i0.wp.com/www.with-blind.com/wp-content/uploads/2021/01/5711f97777aa426e127ffbd5286f1016.png?w=1256&ssl=1)
(友人妻)
「障害」そのものをどう捉えているかで、”持つ”のか”ある”のか変わってくるんだね!
![ゆーな<br>(妻)](https://i0.wp.com/www.with-blind.com/wp-content/uploads/2021/01/7c17a7148ffb4c9ec3e7bf8722683e08.png?w=1256&ssl=1)
(妻)
そうですね。
「個人モデル」「社会モデル」の他に、そもそもの「障害」という言葉の書き方の違いにも関係しそうです!
今では色々なところで当たり前に使われている、平仮名表記の「障害」。
元々は「障害」という漢字が多く使われていましたが、ここ最近になって「障害」というひらがな表記に変わっていきました。
「障害」「障碍」「障害」と3つの表記がある中で、”害”と”碍”は悪い出来事や妨げるという意味合いがあることから、平仮名を用いることが多くなった背景があります。
文字の表記については、別記事でも詳しく紹介しています。
ぜひ知識や、考え方の違いの一つとして、読んでみてくださいね。
「障害を”持つ”」「障害が”ある”」なかなか明確な答えを出すことが難しいですね・・・
それでも、これまでに知った『個人モデル・社会モデル』、『障害・障碍・障害』の考え方も合わせながら、普段当たり前のように見聞きする言葉でも、みえる人・みえない人関係なく、それぞれの視点で感じかたが異なることも学べました。
今後もWithBlindでは、”みえても・みえなくても”楽しい!を中心に、様々な視点の考えや情報も発信していきたいと思います。
色々な視点でみるって、大切ですね。
今後もお付き合いいただけたら幸いです!