視覚障がい者の仕事②:就職活動での苦労と工夫

視覚障がい者の仕事

視覚障がい者の仕事をテーマにしたブログ第二弾。
今回は、よーすけが経験した大学時代の就職活動について話してみました。

就職活動での一番の課題

ゆふ<br>(友人妻)
ゆふ
(友人妻)

この間は仕事での工夫について一通り聞いたけど、今回は就職活動について教えてほしいな!

しんば<br>(友人)
しんば
(友人)

よーすけの場合は、大学もなんちゃって首席卒業だし苦労することもなかったでしょ?

よーすけ
よーすけ

なんちゃってって(笑)
けっこう頑張ってるんですけどー(ブーブー)
それがさ~、首席だからといって、就職活動で特に大きなプラスにはならなかったように思うな。
少しは評価してもらえたと思うけど・・・

ゆーな<br>(妻)
ゆーな
(妻)

どんな苦労があったの?

よーすけ
よーすけ

就職活動で一番苦労したのは、視覚障がい者だって通常の業務はできますよ」ってことを企業の担当者に想像してもらうことだね。

昔は(?)優秀だったよーすけですが、就職活動はやはり苦労したようです。
企業の人事担当者も、身近に視覚障がい者がいる方ばかりではないと思うので、どうしても理解しづらい部分もあるかもしれません。

さらに学生ということで職務経歴があるわけでもないので、企業にとってもなかなか判断が難しいですよね。
そこでよーすけは、実際に就職活動を始める前に、行動することにしました。

在学中にインターンシップにチャレンジ!

ゆーな<br>(妻)
ゆーな
(妻)

よーすけの場合は、学生時代もインターンシップとかアルバイトとかしてたんだよね?

よーすけ
よーすけ

そうだね。
就職活動では絶対苦労すると思ってたから、学生時代に働いた実績を作っておこうと思ったの。
それと、社会人になった時の働き方についても考えたかったから、こんな思いを受け入れてくれるインターンシップ先を探したよ。
そうしたら「株式会社ワーク・ライフバランス」で採用してもらえたんだ。

ゆふ<br>(友人妻)
ゆふ
(友人妻)

知ってるよ、その会社!
働き方改革のコンサルティングをしている会社だよね。
社長の小室さんは、テレビや新聞でもよく目にするなぁ。
私も講演を聞いたことがあるよー!

株式会社ワーク・ライフバランス
900社以上の「働き方改革」を成功に導いてきたコンサルティング会社です。 働き方改革や女性活躍推進に関するコンサルティングをはじめ、改善する為のツールのご紹介、講演、研修、養成講座、セミナーなどを全国各地で行っています。
ゆーな<br>(妻)
ゆーな
(妻)

へー!
私は初めて聞きました、有名なんですね。

しんば<br>(友人)
しんば
(友人)

教師や保育士の働き方改革についてもコメントされてたりするから、ゆーなちゃんも調べてみるといいかもよ!
よーすけは、そのインターンシップを大学2年生の頃からやっていたよね?

よーすけ
よーすけ

うん。
社員さんもみなさん熱心で、本当にいろいろなことを教えてもらったし、学ばせてもらったよ。
就職活動でうまくいったのは、このインターンシップの経験が大きく影響していると思う。

在学中のインターンシップにチャレンジしていたよーすけ。
実際に社員さんと一緒に働かせてもらうことで、本当にたくさんの学びがありました。

インターンシップで少し経験を積んだよーすけは、いざ!就職活動!!
見える人と同じようにやってもどうしても不利なよーすけは、工夫をすることで、企業にアピールしようとしました。

就職活動で実際にやってみた工夫

ゆーな<br>(妻)
ゆーな
(妻)

インターンの経験できてよかったね!
最初に言ってたけど、実際の就活ではどうやって企業の担当者に視覚障がい者の仕事の様子を想像してもらったの?

よーすけ
よーすけ

資料を作って履歴書と一緒に渡したよ。
その資料には、”こんな工夫や機器があれば業務ができます”とか、エクセルやワードなど”社内イントラも使えます”という話を、シチュエーション別にわかりやすくまとめて書いたんだよ。
視覚障がい者用の機器は高額だけど、購入費の一部を国が負担してくれる仕組みもあるから、大きな負担にはならないんですよっていう話も書いたかな。

助成金等|独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構
高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)は、高齢者の雇用の確保、障害者の職業的自立の推進、求職者その他労働者の職業能力の開発及び向上のために、高齢者、障害者、求職者、事業主等の方々に対して総合的な支援を行っています。
ゆふ<br>(友人妻)
ゆふ
(友人妻)

助成金なんてあるんだ~。
それを読んで興味を示してくれた会社はどのぐらいあったの?

よーすけ
よーすけ

残念ながら、提出した会社の中で返事をくれた会社はあまりなかったかな・・・
やっぱり履歴書とかに「全盲」って書いてあると、それだけでダメになることもあったように思う。勝手な想像だけどね。
だってさ、同条件で見える人と見えない人がいたら、まだまだ、見える人を採用するのは当たり前だよね~。

しんば<br>(友人)
しんば
(友人)

ダイバーシティとかインクルージョンっていう考え方が浸透していないと、そうなっちゃうかもしれないねー。
でも経歴に興味は持たれそうだけどな、よーすけの場合は。

ゆーな<br>(妻)
ゆーな
(妻)

何ですかそのカタカナ・・・
お台場にダイバーシティってのはありますよね?(笑)

ダイバーシティやインクルージョンとは簡単に言うと、
「多様性のある人がお互いに尊重しあいながら活躍することが、真の企業の成長に繋がる」という考え方です。

今の世の中は、顧客ニーズも多様化しています。
単一な職場がそんな多様な顧客ニーズを想像しようとしても、難しいですよね。
様々な環境や背景を持った人が職場にいることで、より良いアイディアが生まれたり、職場全体が働きやすくなる、と私たちは思っています。

大切なのは「お互いに気持ちよく働けそうか」を確認すること

よーすけ
よーすけ

なるべく興味を持ってもらうように、経歴に1年間の留学経験や、TOEICのスコア、インターンシップでの経験を書いてみたよ。
それでも、数百社にエントリーしてそのうちの数社ぐらいにしか興味をもってもらえなかったかなー。

ゆふ<br>(友人妻)
ゆふ
(友人妻)

そっか〜。
そういった経歴を示しても難しいものなんだね。
見えないというだけで壁になるのは悲しいなぁ・・・
逆に、就活中にあったいい話とかある?聞きたい!

よーすけ
よーすけ

そうだね。
採用する担当者が熱心なところはいくつかあって、話を聞いてくれたり、面接をしてくれたりする会社もあったよ。
親切にアドバイスくれる人もいてね、誰かは見てくれてるんだな~ってこの時に実感したことを覚えてる!

ゆーな<br>(妻)
ゆーな
(妻)

それは嬉しいね♪
それで結局新卒で損害保険会社に入社したんだよね?
どうしてそこに決まったの?

よーすけ
よーすけ

偶然にも卒論で話を聞きに行った会社の担当の人がさ、「うち受けてみない?」って誘ってくれたんだよ。

ゆふ<br>(友人妻)
ゆふ
(友人妻)

よーすけくんは、金融とか損害保険とかに、元々興味があったの?

よーすけ
よーすけ

損害保険?さっぱり興味はなかったよ~。
でもね、すごく良い人たちに巡り合えたのよ。
自分が作ったつたない資料も熱心に読んでくれて、視覚障がい者についてもいろいろ勉強されてた方が多くてさ。
何より面接での話が楽しかったのを覚えてるな~。

ゆーな<br>(妻)
ゆーな
(妻)

その会社は過去に、全盲の人を雇用した経験はあったの?

よーすけ
よーすけ

グループ会社ではあったんだけど、その会社では初めてだったみたい。
面接では、通常だと障がいの話を聞かれたり、普段はどのようにして大学で授業を受けてるんですかっていう話を聞かれるのが多かったんだけど、そんな話よりも人物を確認するための話が中心だったんだよね。
健常者にとっては当たり前なのかもしれないけど、自分にとってはすごく新鮮だったんだよー。
本当に自分のことを見てもらえてるんだなって思えてさ。
だからこの会社に決めたの。

しんば<br>(友人)
しんば
(友人)

なるほどね~。最終的には人柄なんだろうな!
よーすけの場合は、確かに障がいが障壁になったのかもしれないけれど、実際にそう言って断られたわけではないから、結局それが理由で企業からの返答を得られなかったのかどうかは、わかんないわけじゃん?
大学の頃ってちょっと調子に乗ってたりすることもあるからさ(笑)
人柄が合わないと思ってたかもしれないしさ。

よーすけ
よーすけ

確かに、それは大いにあるかもね。
その損害保険会社の人たちとは、今でも仲良くさせてもらってるんだけど、採用の面接をしてくれた人は「明るくて生き生きしてたから、活躍してくれそう!」って思ったことが採用した理由だって教えてくれたんだよ。
そう考えると、俺も面接で会った人たちがみんな魅力的に感じていたわけだし、担当者も俺の人柄を見てくれたわけだから、しんばの言う通りかも!

ゆふ<br>(友人妻)
ゆふ
(友人妻)

なるほどね。
障がい者に対する業務支援とかも重要な要素かもしれないけど、最後はお互いに働いてもらいたいという気持ちと働きたいっていう気持ちを感じられるか、なんだね!
だって、支援が今はまだ十分じゃなくても、お互いにその気持ちがあればいくらでも改善していけるわけだし・・・
面接ではそれを確認するのが重要だってことがわかったよ!

就職活動での苦労は感じながらも、互いの人間性を理解し、信頼関係を作れたからこそ良い職場にも出会えたよーすけ。
苦労に対する工夫は、見える人でもヒントになる部分が沢山ありますね!

”障がいがあるからできない”ではなく、その人自身と対話し、理解することで、より多様性を広げ、さまざまなことを知る機会も増えそうです。

全盲であるよーすけのお仕事シリーズは、まだまだ続きます・・・
次回もお楽しみに~♪

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