網膜色素変性症のまぶしさ対策|遮光眼鏡の選び方

遮光眼鏡は補装具で申請できる?条件・流れ・費用 視覚障害

晴れた道で目を開けにくい。白い床が光って、足元の境目が分かりづらい。屋外から店内に入ると、周りの様子をつかむまで立ち止まりたくなる。まぶしさの困りごとは、「光が強い」という一言では伝えきれません。

網膜色素変性症がある人の見え方は一人ひとり異なります。遮光眼鏡を検討するときも、病名やレンズの色だけで決めず、「自分はどこで、何を見やすくしたいのか」から考えると、相談や試着の目的がはっきりします。

この記事では、相談前のメモ、店頭での比べ方、購入後の使い分けまでを紹介します。読み終えたら、まず普段困っている場面を一つ書き出してみてください。

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まず知っておきたい、遮光眼鏡の役割

日本眼科学会は、まぶしさを和らげて見やすくする遮光眼鏡を、ロービジョンケアの選択肢として紹介しています。ロービジョンケアとは、見えにくさがある人が生活しやすいよう、道具や環境、方法を調整する支援です。遮光眼鏡も、本人の見え方に合わせて選びます。

ただし、掛ければすべての場面で見やすくなるわけではありません。病気そのものを治すものでも、失われた視野を広げるものでもありません。「まぶしさが楽になったか」と「必要なものが分かるか」は、分けて確かめたい点です。

サングラスとの違いは、見た目の濃さだけでは判断できない

色付きの眼鏡にはさまざまなレンズがあり、遮光眼鏡も外見だけで性能や自分への適合を判断することはできません。店頭では、レンズの特徴と、どのような場面を想定した製品かを説明してもらいましょう。

「一番濃い色なら安心」「同じ病名の人が使っている色なら合う」と決めるより、実際に使う明るさで比べることが大切です。屋外で楽でも、日陰や店内では暗く感じることがあります。

相談前に用意する「困る場面メモ」

難しい用語は必要ありません。「いつ・どこで・何が困る・何をしたい」の四つがあれば、相談を始められます。スマートフォンの音声メモや、家族に伝えて記録してもらう方法でも構いません。

  • いつ:晴れた昼、曇りの日、夕方など。
  • どこで:駅前、白い床の店、窓際の席、屋外から入った建物など。
  • 何が困る:足元の境目が分かりにくい、表示を読むのに時間がかかる、顔を上げ続けるのがつらいなど。
  • 何をしたい:買い物の表示を確認したい、外出中の負担を減らしたいなど。

たとえば「昼のスーパーで白い床の反射がつらく、商品棚の表示を読む前に疲れてしまう。買い物を少し楽にしたい」と伝えると、試す条件を絞りやすくなります。これは相談のための記入例で、特定の人の体験談ではありません。

試着では、同じ条件で五つを比べる

候補を次々と掛け替えるだけでは、違いを覚えにくくなります。店員と相談して候補を絞り、同じ場所・同じ対象で比較しましょう。普段使っている眼鏡や帽子も持参すると、組み合わせを確認できます。

1.まぶしさと、見たいものの分かりやすさ

掛けた瞬間に楽かどうかに加え、普段読む文字や、物と背景の境目が分かるかを確認します。「楽になったが文字が読みづらい」といった感想も大事な情報です。良い点と困る点を両方伝えましょう。

2.明るい場所と暗めの場所

許可を得て店内の明るさが異なる場所でも比べます。屋外で試せるか、貸出制度があるかも聞いてみてください。試着のために一人で階段や車道などの危険な場所へ行く必要はありません。足元の確認が必要なら、スタッフや同行者と安全な場所で行います。

3.手元と少し離れた対象

スマートフォンの文字だけで決めず、店内表示など少し離れた対象も確認します。普段の度付き眼鏡と重ねて使うなら、その状態で試します。目標が読書なのか外出なのかによって、優先する場面も変わります。

4.色の見分けと表示の読み取り

レンズを通した色の印象も確認します。仕事や趣味で色を区別する必要があるなら、そのことを先に伝えましょう。色だけで意味を判断する場面では、文字や形など別の手掛かりも使えるかを考えておくと役立ちます。

5.掛け心地と扱いやすさ

鼻や耳が痛くないか、ずれやすくないか、横から入る光が気にならないかを確かめます。帽子やマスクとの相性、ケースからの出し入れも確認しましょう。見え方が合っていても、着脱が難しいと生活の中で使いにくくなります。

比べた結果は「良い・悪い」だけで終わらせない

候補ごとに、次の三つを残しておくと選びやすくなります。数字で評価する必要はありません。

  • 楽になった場面:例「窓際の明るさが気になりにくい」。
  • 困った場面:例「奥の棚の表示が暗く感じる」。
  • 次に確認したいこと:例「普段の眼鏡と一緒に使えるか」。

一度に結論が出なくても問題ありません。試着で見つかった「合わない条件」も、次の候補を選ぶ材料になります。買う前に、調整や交換、貸出の条件を確認しておきましょう。

購入後は、使う場所と収納場所を決める

最初は慣れた場所で使い、どの場面で役立つかを確かめます。屋内外の切り替えで着脱するときは、人の流れを避けた安全な場所で立ち止まりましょう。眼鏡をしまうケースの場所を決めておくと、白杖や荷物を持ちながら探す負担を減らせます。

一つのレンズで全部に対応しようとせず、必要に応じて帽子、カーテン、座る向き、照明の位置なども組み合わせます。たとえば窓が正面にある席なら、席の向きを変えられるか尋ねることもできます。道具と環境を一緒に調整する視点を持ちましょう。

当事者の体験から分かる、選ぶ前の迷い

網膜色素変性症の当事者からは、「どの色がよいか」だけでなく、どこで試せるのか、普段の眼鏡に重ねる形でよいのか、見た目をどう考えるか、費用の申請をどう進めるか、といった相談が交わされていました。店へ行く前の段階で、すでにいくつもの判断が必要なのです。

使用経験にも幅があります。屋内と屋外で使い分ける人、普段の眼鏡にオーバーグラスを重ねる人、好みのフレームで作る人、帽子を併用する人がいました。一方、眼鏡を掛けてもまぶしさが残るという相談もあります。ある人に役立った組み合わせが、そのまま別の人の正解になるとは限りません。

ここから得られるヒントは、最初から一つの形に決めつけないことです。「レンズ」「フレーム」「使う場所」「補う方法」を分けると、何を変えればよいかを考えやすくなります。以下の手順と場面例は、こうした迷いを整理するための提案です。投稿者の発言をそのまま転載したものではありません。

「遮光」「調光」「偏光」を分けて相談する

眼鏡を探していると、似た名前が並びます。名前だけで同じものだと思うと、店で説明を聞いたときに混乱しやすくなります。日本ロービジョン学会の用語ガイドラインでは、遮光眼鏡を、まぶしさの軽減を目的として光の透過を抑える眼鏡として整理しています。一般にサングラスと呼ばれるものとの関係も示されています。

一方、調光はレンズの色の変化、偏光は反射光への対応に関わる機能として製品で説明されます。どれも「色付きだから同じ」ではありません。機能を組み合わせた製品もあるため、専門用語を暗記するより、「このレンズは何を調整するもので、私が使う場所で何が変わるのか」を聞いてみてください。

たとえば「外から店に入ることが多いので、色が変わる場合は、変わりきるまでの見え方も確かめたい」「水面の反射がつらいので、その条件でも試せるか知りたい」と相談します。製品の仕組みを知ることと、本人が使いやすいことの確認を一緒に進めましょう。

日本ロービジョン学会の用語ガイドラインを読む。制度上の名称や条件と、店舗の商品名は必ずしも同じ区切りではないため、補装具としての申請を考える場合は、自治体にも確認します。

形を選ぶときは、日常の動作から考える

普段の眼鏡のように掛けるタイプ

度数と遮光レンズを組み合わせられるか、使いたいフレームに対応するかを相談します。いつも使う眼鏡に近い扱いができるか、長く掛けたときの重さや耳への当たり方を確認しましょう。見た目の好みも使い続けるうえで大切な条件なので、遠慮なく伝えて構いません。

網膜色素変性症の当事者からは、好みのフレームで作りたいという声もありました。「気に入る形で外出したい」という希望は、性能とは別に切り捨てるものではありません。ただし、形によって横や上から入る光、視界の端の見え方が変わるので、掛けたときの確認は必要です。

普段の眼鏡に重ねるオーバーグラス

手持ちの眼鏡に重ねることを考えるなら、その眼鏡を持参してください。商品に「眼鏡の上から使える」と書いてあっても、フレームの幅や高さ、つるの形によって収まり方が違います。重ねたときにレンズ同士が触れないか、鼻や耳に負担がないか、ずれないかを見ます。

横からの光への対応が気になる人には、形状を比べる意味があります。一方、覆われる感じやフレームの存在が気になる人もいます。正面だけを見て選ばず、普段見る方向へ無理なく顔や目を動かせるか、視界を邪魔しないかを確認しましょう。

取り付け式・跳ね上げ式を検討する場合

屋内外で着脱が多いなら、取り付けや跳ね上げの操作を試します。片手で扱えるか、取り付ける位置が分かるか、掛けたまま歩くとずれないかなど、生活上の動作で確認してください。自分で調整しようとして壊さないためにも、調整できる部分と店に頼む部分を聞いておきます。

便利そうな仕組みでも、使うたびに細かい操作が必要だと負担になることがあります。普段は白杖や荷物を持つ、子どもと手をつなぐなど、自分の外出状況を伝えると、形の選択を一緒に考えやすくなります。

具体的な製品情報を調べるときの入口

網膜色素変性症の当事者からも名前が挙がるメーカーの一つが東海光学です。公式の商品案内には、遮光レンズの「CCP/CCP400」、オーバーグラスの「Viewnal by STG」、フレームの「Lumiless by STG」などが掲載されています。レンズとフレーム、完成した眼鏡は別の要素なので、名前をそのまま同じ種類の製品として比較しないようにします。

公式FAQでは、CCPとCCP400は青色光のカット量に違いがあると説明されています。ただし、その説明から、どちらが自分に合うかや、どの色がよいかを一律に決めることはできません。商品名は試す候補を伝えるために使い、選定は本人の見え方と使用目的に合わせて行います。

東海光学の遮光眼鏡の商品一覧を見るCCPとCCP400の違いについて公式FAQで確認する。製品紹介は選択肢を知るためのもので、With Blindが特定の色やフレームを全員に推奨するものではありません。

試せる場所を探すとき、電話で聞きたいこと

取扱店と、希望するサンプルをその日に試せる店は、必ずしも同じではありません。訪問してから分かると移動の負担が増えるため、予約の段階で次のことを確認しておきましょう。

  • 遮光眼鏡の相談と試着に対応しているか。
  • 試せるレンズやフレームの種類は何か。
  • 普段の眼鏡に重ねて確認できるか。
  • 予約や紹介状、眼科の処方など、事前に必要なものがあるか。
  • 屋内外での比較や貸出に対応しているか。
  • 試すための費用や、貸出時の送料・返却方法はどうなるか。
  • 補装具費支給制度の見積書に対応しているか。

そのまま使える伝え方として、「網膜色素変性症があり、外出中のまぶしさで困っています。普段の眼鏡を使いながら遮光レンズを比べたいです。サンプルと相談の予約について教えてください」とまとめておくと、電話で話す順番に迷いにくくなります。

貸出制度があっても、対象地域、期間、費用、在庫は変わります。以前の体験談に書かれた条件を現在の約束として受け取らず、窓口で確認しましょう。問い合わせた日と答えてもらった内容を残すと、家族や支援者との共有にも使えます。

生活場面ごとに、何を確認すればよいか

買い物:表示を読む時間まで含める

店内に入れたから使いやすい、とは限りません。商品棚の値札を見る、パッケージを読む、レジの表示を確認するなど、買い物の動作に分けて考えます。照明の反射が気になるのか、文字が小さいのか、混雑の中で対象を探しにくいのかによって、必要な調整が変わります。

遮光眼鏡で楽になっても、細かな表示は音声読み上げや店員の説明がある方が使いやすいこともあります。「全部を眼鏡で解決する」と考えず、一つの動作に複数の方法を用意しておくと、日によって選べます。

パソコン作業:画面と周囲を一緒に見る

画面の白さがつらいのか、窓の映り込みが気になるのか、部屋の照明が強いのかを分けて記録します。画面だけ暗くしても文字が読みにくくなる場合があるため、明るさ、文字の大きさ、配色、座る向きなどを一つずつ調整してみます。

変更するときは元の設定を控えておくと、合わない場合に戻せます。一度にたくさん変えると、何が役立ったか分かりにくくなります。「今日は席の向きだけ」「次は文字サイズだけ」のように、試す条件を絞る方法もあります。

家事:体の向きを変える余地も探す

網膜色素変性症の当事者には、洗濯物を扱うときに光を正面から受けない向きを選ぶ工夫をしている人もいます。高価な道具を購入する前に、作業位置や向きを変えるだけで負担が変わるか確かめる視点は、家の中でも役立ちます。

ただし、見えやすさだけを優先して物の配置を頻繁に変えると、置き場所が分からなくなることがあります。家族と共有する場所は、変更を伝えたうえで、戻し方まで決めましょう。光の調整と、触って探しやすい配置を両立させると生活に取り入れやすくなります。

通学・通勤:建物の境目と時間帯を確かめる

同じ道でも、朝と夕方では太陽の向きや人の流れが変わります。屋外で使う時間だけでなく、駅や職場へ入るときに眼鏡をどう扱うかも確認します。着脱のために立ち止まれる場所や、ケースをすぐ出せる収納を決めておくと、慌てる場面を減らせます。

見え方の変化が大きい場所では、同行者や専門家と確認してください。試し歩きのために普段より危険な経路を選ぶ必要はありません。生活で避けられない場所を、どの方法で通るか考えることが目的です。

子どもの使用:本人の「嫌だ」も選定の情報にする

掛けたがらないときに、必要性の説明だけを繰り返すと、理由が分からないままになりがちです。痛いのか、ずれるのか、暗く感じるのか、友達に聞かれるのが嫌なのか。話せる範囲で本人の感じ方を聞きましょう。

子ども自身が色や形を選ぶ過程に参加できるようにし、学校でいつ使うかも一緒に決めます。「体育の時間だけ」「窓際で作業するとき」など使用場面を具体化すると、先生も対応しやすくなります。本人が同意する範囲で、周囲へ説明する言葉も準備してください。

家族・支援者が確認を手伝うときのコツ

周囲の人は、本人の目で見えているものを直接確認できません。「こちらの方が明るいからよいはず」と代わりに結論を出すより、本人が比べやすい条件を整えることが役立ちます。候補名を読み上げる、同じ対象を示す、感想を記録する、といった手伝い方があります。

感想を聞くときは、「見える?」の一言より、「文字と背景の境目はどうですか」「鼻や耳が痛くなりませんか」「さっきの候補と比べて、楽な点はありますか」と尋ねます。答えを急がせず、分からないという返事もそのまま記録します。

本人が疲れてきたら、その日は決めずに終えることもできます。サンプルを一度にたくさん試すと違いが分からなくなる場合があるため、候補を絞る相談もしてみてください。買い物を早く終えることより、日々使いやすいかを確かめることを優先します。

うまく合わないときの、切り分け方

試しても楽にならないとき、「自分には何もできない」と結論づける必要はありません。次のように整理すると、次の相談が具体的になります。

  1. レンズの問題か:同じ場所で別の候補と比べたら、違いがあったか。
  2. 形や掛け方の問題か:ずれ、圧迫感、隙間から入る光、フレームの見え方はどうか。
  3. 環境の問題か:窓、照明、反射、座る向きの変更で違いがあるか。
  4. 作業方法の問題か:拡大、音声、休憩、人の説明を組み合わせると行いやすいか。
  5. 見え方の変化か:以前と比べて急な変化や新しい症状がないか。変化があれば眼科へ相談する。

この順番は診断のためのものではなく、生活の状況を伝えるための整理です。原因を自分で決める必要はありません。「家では使えるが職場ではつらい」「正面は楽だが横の光が気になる」といった具体的な違いを専門家に伝えましょう。

見積もりを見るときは、合計金額の内訳を確認する

網膜色素変性症の当事者からは、同じメーカーのレンズでも店によって見積もりの印象が違ったという声がありました。比較するときは、レンズの種類だけでなく、度数、素材、フレーム、追加加工など、同じ条件になっているかを確かめます。

費用支援を利用する場合には、支給対象として扱われる部分と、希望による追加費用を分けて説明してもらいましょう。「制度を使える」という言葉だけで自己負担額は決まりません。自治体の手続きと店の見積もりを照合し、発注してよい段階を確認してから進めます。

店には「この金額に含まれるものと、別にかかる可能性がある費用を教えてください」と尋ねられます。自治体には「支給決定前に注文しない方がよいですか。どの書類を出し、何の通知を待てばよいですか」と確認します。言葉を具体的にすると、手続きを進める順番が分かりやすくなります。

一週間のメモで、選んだ後の暮らしを確かめる

購入後は、常に掛けるべきかを一人で決めるより、指示された使い方を確認し、生活の中でどう役立ったかを記録します。メモは短くて構いません。「場所」「楽だったこと」「残った困りごと」の三つだけでも、次の調整に使えます。

記入例は、「スーパー/窓からの明るさは楽だった/奥の棚の文字は読みづらい」「家の机/眼鏡を掛けると画面の白さが気になりにくい/長時間だと耳が痛い」のような形です。これは架空の記入例で、特定製品の効果を示すものではありません。

数日分を見返し、同じ困りごとが繰り返されていれば、店や眼科に相談します。掛け心地の調整でよいのか、別のレンズを検討するのか、作業環境を変えるのかを考える材料になります。一度選んだら終わりではなく、生活に合わせて見直す道具として付き合っていきましょう。

よくある質問

同じ網膜色素変性症の人と、同じ色を買えばよいですか?

同じ病名でも、まぶしさを感じる条件や必要な作業は異なります。他の人の製品は候補の一つとして参考にし、同じ色を無条件に選ばず、自分の場面で比較しましょう。誰かが使わなくなった色でも、自分には合う可能性がありますし、その逆もあります。

屋内用と屋外用は、必ず二つ必要ですか?

全員が二つ必要ということではありません。一つで対応できる場面と、別の調整が必要な場面を確認します。複数にする場合は、それぞれの用途、持ち運び、管理、費用を考え、必要性を専門家と相談してください。制度で何個まで認められるかも、個別に確認が必要です。

遮光眼鏡を使えば、夜も歩きやすくなりますか?

夜間は使うレンズによって暗く感じることもあり、まぶしさ対策と夜道の移動を同じ条件で判断することはできません。夜間の使用可否と、見え方に合う移動方法を相談しましょう。眼鏡に加えてライトや同行など、必要な支援を組み合わせます。

掛けている理由を聞かれたら、どう答えればよいですか?

病名まで話す義務はありません。「光がまぶしく感じるので、見やすくするために使っています」「この眼鏡があると作業しやすいです」など、自分が伝えたい範囲で十分です。学校や職場では、そのうえで必要な配慮を具体的に伝えると、理解につながりやすくなります。

過去のインタビューから考える、生活に合う支援

With Blindの田中さんへのインタビューでは、仕事を続けるうえでの見えにくさや、人混み・初めての場所での負担が語られています。視力の数値だけで生活の困りごとを説明しきれない、という点を考えるきっかけになります。

この記事でも同じように、眼鏡を選ぶ目的を「検査の数字を良くする」だけに置かず、買い物、通学、仕事、趣味など、本人がしたい行動から考えています。インタビューで語られた経験は田中さん個人のもので、遮光眼鏡の効果を示した話ではありません。生活上の課題を言葉にする視点として参考にしてください。

With Blindの受講生インタビューを読む。道具や支援を使いながら、どんな毎日を過ごしたいかを考えることも、選び方の一部です。

相談先と、最初の一歩

眼科やロービジョン外来では、生活上の困りごとを含めて相談できます。受診先で対応しているか分からなければ、「まぶしさで買い物に困っています。遮光眼鏡を試したいのですが、相談や紹介はできますか」と聞いてみてください。

費用の支援制度を利用したい場合は、購入前に自治体の障害福祉窓口へ相談しましょう。利用条件や必要書類を確認してから進めることが大切です。

今日することは、困る場面を一つ記録するだけでも十分です。「自分に合う色」を探す前に「取り戻したい生活の場面」を言葉にしてみる。そのメモが、専門家と一緒に使いやすい方法を探す出発点になります。

参考情報

日本眼科学会「網膜色素変性」(病気の概要とロービジョンケアについて)。本記事の比較メモや相談例は、日常生活での検討を助けるための提案です。見え方と適した道具には個人差があるため、眼科医や専門スタッフと相談して選んでください。

具体的な製品名と公式情報を確認する

遮光眼鏡は、一般のサングラスとは選ぶ目的が異なります。候補を知る入口として、東海光学の「CCP」「CCP400」「Viewnal by STG」「Lumiless by STG」があります。CCPとCCP400はレンズ、Viewnal by STGはオーバーグラス、Lumiless by STGはフレームとして案内されています。商品名が分かると、眼科や取扱店へ相談しやすくなります。

東海光学・遮光眼鏡の商品一覧(公式)CCP・CCP400の製品情報(公式)CCPとCCP400の違い(公式FAQ)

公式ページの画像や仕様は更新されることがあります。記事内で画像を使う場合は、メーカーの転載条件を確認し、画像の近くに「出典:東海光学公式サイト」と明記します。許諾が確認できない画像は保存・転載せず、公式ページへのリンクで紹介します。

購入までの導線

  1. 困る場面をメモする。晴天の屋外、白い床、窓際などを書きます。
  2. 眼科またはロービジョン外来へ相談する。遮光眼鏡の試着や処方に対応できるか確認します。
  3. 取扱店を探す。東海光学の店舗検索や、自治体が案内する取扱店を使います。
  4. 候補を試す。CCP、CCP400、Viewnal by STGなど、用途の違う候補を同じ条件で比べます。
  5. 見積もりを取る。レンズ、フレーム、度数、追加料金を分けて確認します。
  6. 制度を利用する場合は購入前に申請する。支給決定前に注文しないよう、自治体へ確認します。
  7. 受け取り後に一週間試す。屋外、店内、通勤などで、楽になった場面と残った困りごとを記録します。

Amazonでは遮光眼鏡の完成品より、ケースやクリーナーなど周辺用品が中心です。レンズの色や度数を自己判断で通販購入せず、医師と専門店で試すことを優先してください。Amazonの商品を紹介する場合も、型番・販売者・返品条件を確認し、広告リンクであることを明記します。

画像と出典について

遮光眼鏡の見た目を伝える画像は、メーカー公式サイトの製品画像を無断転載せず、公式ページへのリンクを掲載する方法が安全です。許諾を得て画像を掲載する場合は、キャプションに製品名、メーカー名、出典URL、確認日を記載します。読者が商品ページへ移動できるように、画像にもリンクを設定します。

この記事の製品名と分類は、各メーカーの公式情報を確認したうえで紹介しています。仕様、色、在庫、取扱店は変わるため、購入前に公式ページと店舗で再確認してください。

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