時間はどうやって確認する?ファッション性を重視した時計も続々登場!視覚障害者が使っている時計を紹介します

デバイス紹介
スポンサーリンク

誰もが平等に与えられているもの。それは時間です。

私たちは1日24時間の中で生活をしています。

時間に縛られる生活から抜け出したいと思っていても、見える・見えないにかかわらず、なかなかそうは行かないもの。

だからこそ、時間とはうまく付き合っていきたい。

そこで、今回は視覚障害者の時計事情について説明します。

スポンサーリンク

視覚障害(全盲・弱視)が時間を知る四つの方法

初対面の人に、「見えない中で、時間はどうやって確認するの?」と聞かれることが多くあります。

私たち視覚障害者にとって、時間を知る術は実はとても多い。

もしかしたら、健常者よりもその手段は多いかもしれません。

早速見ていきましょう。

①弱視者:大きな文字とコントラストのある文字盤で時間を確認

弱視といってもいろいろですが、小さい文字盤が見えにくい方は大きな文字盤の時計を購入する傾向があります。

また、コントラストの違いで見やすさが変わる人にとっては、黒の文字盤に黄色文字が書かれていたりすると見やすいそうです。

そんなことを意識した時計も世の中にはたくさんあります。

②触読で確認

アナログの文字盤に点が刻まれていて、時針と分針が触れるようになった時計もあります。

この触読時計のメリットは、会議中や静かな場所でも気兼ねなく時間を確かめることができることです。

よーすけ
よーすけ

入学試験や資格試験では、触読式の腕時計を使うよ。スマートウォッチは持ち込みが禁止されているし、音声時計だと他の受験生がいたら気を使っちゃうからね。

ただ、この触読式の時計にもデメリットがいくつかあるんです。

一つ目は、正確な時間を把握できないということです。

5分ごとに点が刻まれているので、14時前ごろだなということはわかっても、13時58分だなということは確実にわからないんです。

もちろん、分針が58分ぐらいにあるなということはわかりますが、もしかしたら57分かもしれないし、59分かもしれない。

1分刻みの点を腕時計に備えようとすると、よっぽど大きな時計か、よっぽど手先が器用な人でない限り難しいのかもしれません。

また、秒針は触れないので、分刻みの切り替わりを把握することも困難です。

二つ目は、ストップウォッチやアラーム機能がないということです。

音声読み上げの腕時計やスマートウォッチと比べても、これらの触読式の腕時計は、残念ながらストップウォッチやアラーム機能はありません

従って、触読式の時計は他人に気を遣わない点ではとても重宝しますが、機能面では少し物足りなさを感じるかもしれません。

③音声読み上げで確認

最も定番の方法ですが、音声読み上げによって時間を把握することができます。

音声で時間を教えてくれる時計は種類も多く、使う視覚障害者を選ばないので人気です。

また、ストップウォッチ、時報、アラーム機能等が備わっている腕時計も多くあります。

よーすけ
よーすけ

小学生ではじめて買ってもらったのが、音声時計。すごく悲しかったのは、気に入っていたのに、買ってもらってすぐになくしちゃったんだよね。親には申し訳ないと思ってる。

この音声時計ですが、便利な反面、他人に時間を確かめていることがばれてしまうデメリットもあります。

音量調整ができる音声時計を使う人も多いです。

しかし、時計を耳に近づけて聞いていることから、時間を気にしていることが明らかにわかってしまいます。

それでも、点字を読めない人、目を使うのが大変な人などにはとてもおすすめです。

④振動で確認

振動で時刻を確認する方法については、アップルウォッチなど、スマートウォッチで用いられていることが多いです。

アップルウォッチの場合ですが、5時35分の場合、短い振動で時間を、分については、長い振動が3回と短い振動が5回あります。

時間と分の間は数秒開いていますので、今は時間で、今から分の振動だということがわかるようになっています。

ゆーな
ゆーな

そうやって確認するんだ。けどさ、11時59分だと、時間を確認する前に12時になっちゃいそう。

よーすけ
よーすけ

確かにそうだね。触読や音声よりも時間確認に時間がかかっちゃうデメリットはあるね。

時間の確認には「時間を必要」とするものの、スマートウォッチなので、その他便利な機能が備わっているので使っている視覚障害者も多いです。

それに、スマートウォッチであれば、振動以外にも、音声読み上げで時間を教えてくれます。

なので、静かな場所では振動を、そうでない場所では音声で時間を確認するという使い分けもできるのが便利な点です。

ファッション性を重視した時計などを紹介

拡大文字やコントラストを意識した文字盤、触読、音声、振動などの機能が標準的に備わった腕時計は世界でも少ないです。

よーすけ
よーすけ

高級ブランドの時計を身に着けてみたい。視覚障害があっても、ファッションやブランドへのこだわりをしたい人も多いんじゃないかな。

しかし、そんな課題に取り組む企業も増えてきました。

  • 視覚障害者だって、ファッションにこだわりたい!
  • 視覚障害者だって、機能もデザインも重視したい!
  • 視覚障害者だってブランド物の時計を身に着けたい!
  • 視覚障害者だって多様な時計の選択肢から好きなものを選択できる喜びを味わいたい!

そんな希望を叶えてくれる時計がいくつかありますので、紹介します。

GNSSボイス腕時計GRS008

よーすけ
よーすけ

実際に身に着けているんだけど、少しごつくて、でもスーツやおしゃれ着にもマッチする感じでいいかも。明暗を確認できる機能も面白い。

この腕時計はこんなこだわりが!

  • お洒落で、他者とは異なるデザイン腕時計を装着したい
  • 健常者と同じ用に、高級品の腕時計を身に着けたい
  • 視覚障害者向けの機能面でも妥協したくない

<詳細はこちらから>

SEIKO 触読式時計

触読式時計の一つ目はこれです。

周囲の視覚障害者で、点字を使っている人は多くこれを使っている印象です。

デザイン面では、特にこれといった特徴はないのですが、とても安定した使い心地です。

シチズン製触読式腕時計(AC2200-55E)

こちらも触読式の時計ですが、弱視者にも見やすい設計やデザインがなされているのが特徴です。

2020年ごろに新発売された時計です。

GRUS ボイス電波腕時計

こちらはファッション性を重視した音声腕時計。

音声読み上げの備わった腕時計は、露骨な形やデザインが多かったり、おもちゃのような形状の時計だったりと、あまりデザインが重視されてきませんでした。

でも、この時計はファッションにこだわったり、機能もこだわったりした時計です。

セイコー クロック 目覚まし時計 TALK LINER

腕時計とは少し異なりますが、置時計でレビューも多かったこちらも紹介します。

機能面では、とても充実していることがレビューからも読み取れます。

置き型の時計を探している方は要チェックです。

Apple Watch

スマートウォッチで視覚障害者も多く愛用しているのがこれです。

記事でも詳しくApple Watchについて書いていますので、よければご覧ください。

Apple Watchの便利機能を視覚障害者視点で紹介!

まとめ

視覚障害者が使える時計について紹介しました。

スマートウォッチなら、拡大も、音声も、そして振動でも時間を知ることができる一方、ファッションにこだわりたくて、他人とは異なる時計を身に着けたい、高級な時計を身に着けたいという視覚障害者の要望にも応える時計も紹介しました。

ぜひ自分に合ったものを選んで、時間とうまく付き合っていきましょう!

スポンサーリンク

With Blindでは視覚障害者を含むメンバーで「見えても、見えなくても」をコンセプトに日常や視覚障がいに関する記事を書いています。

その中でも「見える人へ」の記事はぜひ多くの方に読んでいただきたい記事になるので、多くの方に届くと嬉しいです!

この記事を書いた人
ようすけ

With Blindの視覚障がいがある、ちょっと面白い(本人談)男性

年齢:30代
出身地:大阪府
好きなもの:アイス、ポテチ、揚げ物、カルピス(←そのためちょい太りぎみ)

中学生の頃、病気で目が見えなくなるが、その後1人で世界一周旅行をするなど、人生をenjoyしている。
普段はブラインドサッカーを楽しむ。
夜は10時に寝て朝5時に起き、出勤途中でスタバでコーヒーを飲むという、なんちゃっておしゃれを楽しんでいる。

ようすけをフォローする
友だち追加
デバイス紹介視覚障害
スポンサーリンク
シェアする
タイトルとURLをコピーしました