視覚障害のある父親が5か月の育児休業で学んだこと|取得前後の準備

視覚障害のある父親が5か月の育児休業で学んだこと 子育て・生活
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昨年の10月から、視覚障害(全盲)の私は、育児休業を約5か月ほど取得しました。

取得後の今、感じるメリット・デメリットを6つ紹介したいと思います。

結論として、大変なことは1つあるものの、仕事では経験できないたくさんの貴重な学びがありましたし、家事や育児スキルも向上したので育児休業を長期で取得して本当によかったと感じています。

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良かったこと①:妻に感謝されることが増える

子どもをお風呂に入れる・授乳・おむつ替え・家事、、、これらすべてを一人でこなすのは大変です。

これまで以上に、育児休業期間中は夫婦が協力して分担することになるのですが、そうすると妻からは感謝の言葉をたくさんもらうことができました

共働き夫婦でしたので、もともと家事は分担してやっていたものの、そのころに比べて子どもが生まれてからはパパの活躍頻度は増えた気がします。

特に、子どもをお風呂に入れるときや、外出先で子どもがぐずったときには、力のあるパパは活躍します。

私自身、子どもを抱っこしていると、とても愛を感じるので抱っこは積極的に行います。

そうすると、クリームちゃんも私に慣れてくれますし、妻からも感謝の言葉をたくさんもらえます!

家事や育児スキルも向上するので、良いことしかありません。

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それに、「ありがとう」と言われると嬉しいですし、また頑張ろう!と思えるのでとても良いです♪

【具体例】

  • 外出先で抱っこすると感謝された
  • お風呂に入れると感謝された
  • ミルクを温めるだけで感謝された
  • おむつを替えるだけで感謝された

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ただ、クリームちゃんは、パパではなくママに抱っこされたいときがあるようです。

良かったこと②:育児の大変さを妻や職場の同僚と共有できる

育児休業期間中は、仕事をしていた時よりも育児の経験を共有することができます

経験の共有は、夫婦間の気持ちの理解にもつながる大切なことです。

「育児は大変だ」と頭でわかっていても、実際にその経験をしていたか否かで、話せる話題も、家庭内でのパパの居心地も、パパの経験値も変わってくるかもしれません。

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【具体例】

  • 妻が疲れている様子を見て、気持ちを察することができた
  • 育児の大変さを理解することで、夫婦間の争いも軽減できた
  • 同僚との雑談でも、子どもの様子もより具体的に話せるようになった
  • 「おむつは○○で買うと安い」や「おもちゃは○○がいい」など、話も弾んだ

良かったこと③:家族と話し合える時間をたくさん持てる

結婚前にこんなに一緒にいる時間があっただろうかと思うくらい、育児休業中は家族で過ごすことができます

そうすると、いろいろと夫婦で話し合いもできますし、結婚前には知らなかったお互いのことが発見できたりもします。

もちろん、一緒にいる時間が増えることで、夫婦間でのプチ喧嘩もありました。

ただ、それを踏まえても、とても有意義で濃厚な時間を過ごすことができたと思っています。

【具体例】

  • 一緒にたくさん散歩に行き、夫婦のことや子どものことを話すことができた
  • ドラマや映画をたくさん一緒に見て、気持ちを共有することができた
  • 朝昼晩の食事を一緒に食べられたので幸せだった

良かったこと④:自分のやりたいことが見つかる

お休みの間は子育てに専念していたので、1日はあっという間に終わりますが、時間がゆっくりと流れ毎日がとても穏やかでした。

そんな環境にいると、「自分はこのままでいいのか」とたくさん考える機会がありました。

もちろん、育児はとても忙しいので、落ち着いて考えている暇はありませんが、それでも合間でいろいろと悩みました。

【具体例】

  • 自分の強みをいかして、総合レビューサービスをやろうということになった
  • もっと自分のスキルを高め世の中の役に立つために、勉強にも励もうと思えるようになった

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良かったこと⑤:仕事にメリハリが出る

結婚後は、早く妻に会いたいから仕事を終わらせようと思っていました。

今は、それに加えて、かわいい我が子が待つ家に早く帰りたいと思うようになりました。

そうすると、何としても定時で仕事は終わらせようと思い、これまで以上に段取り良く仕事を進めるようになった気がします。

【具体例】

  • 段取りを考えて仕事をするようになった
  • ダラダラと仕事をすることがなくなった

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大変だったこと:育児休業には休みはなかった

ここからは育児休業の大変だったことについてお話します。

まずは、育児がこれほど大変だったとは思ってもみなかったというお話です。

私は当初、育児休業を取得して、育児の合間にたくさん勉強して資格試験を受けようと甘く考えていました。

けれども、そんな時間は育児休業中にはあまりありませんでした

もちろん、子どもはとてもかわいいですし、誰よりも愛情をもって接しています。

毎日一緒にいたいと思いますし、とても大好きです。

ただ、そういう気持ちがあっても、育児が辛いときや、大変だと感じるときがあります。

当たり前ですが、休憩中や、夜中の寝ている時間、食事中でも、こちらの事情とは関係なくクリームちゃんは抱っこやミルクなどを求めてきます。

とても嬉しいことですし、贅沢な悩みだとわかってもいるのですが、気持ちは複雑なときも・・・。

育児には休みがなく、集中して他のことをしていても、待ったなしだからかもしれません。

仕事だとある程度こちらの事情も勘案してくれるので、育児よりも100倍楽だなと思ってしまいました。

【具体例と対処方法】

  • 寝ているときに起こされる
  • 食べているときに泣かれて中断しなければならないことがある
  • 吐き戻したミルクが洋服につき、お出かけ前に慌てることがある
  • 集中して自分の趣味に没頭することができないときがある

※息抜きは必要だと思いますので、夫婦間で分担をしたり、保育所の一時預かりや、ベビーシッターなどをうまく活用するとよいかなと思いました。

まとめ

法改正により、育児休業を取得する環境は変わりつつありますが、まだまだ男性が取るための環境整備や、周囲の理解は発展途上だと感じています。

育児休業法の改正ポイントはこちら(厚労省資料より)↓

https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000789715.pdf

ただ、上記で書いたように、育児休業は圧倒的にデメリットを上回るメリットがたくさんあります

自分のスキルが向上するだけでなく、家族関係も良くなりますし、自分を見つめ直すきっかけにもなりました。

子どもや子育てにも、より興味を持てるようになったと感じています。

様々な事情もあると思うので、育児休業を取得できる場合は、積極的に取得して、子どもや家族との時間を楽しんでもらえればと思います♪

育児休業を検討する時の実務チェックリスト

  • 休業期間、給付、社会保険料、会社独自制度を人事へ確認する
  • 引き継ぐ業務と復帰後の役割を文書で整理する
  • 必要な育児技術を休業前から練習する
  • 夫婦それぞれの睡眠、通院、家事、自由時間を話し合う
  • 視覚情報が必要な場面と、家族・行政・医療者へ頼る場面を決める
  • 復職前に勤務時間、通勤、合理的配慮を上司と再確認する

制度や給付条件は変更されることがあるため、厚生労働省、ハローワーク、勤務先の最新情報を確認してください。育休は休暇というより育児を担う期間であり、休息を計画に含めることも大切です。

2026年版:視覚障害のある父親が育休前に作る実務メモ

制度を知るだけでは、育休中の生活は回りません。この記事の5か月の経験から分かるのは、育児を「見える家事」と「見えない家事」に分けず、家族が同じ手順を共有する必要があることです。おむつ、着替え、ミルク、寝かしつけ、通院、買い物、予防接種、保育園情報を一日の流れに並べ、視覚に頼らず確認できる方法を夫婦で試します。

時期確認すること
取得3か月前会社窓口、希望期間、引継ぎ、給付の申請主体
1か月前家事育児の担当、通院先、緊急連絡、生活費
開始1週睡眠、食事、記録方法を夫婦で調整
中間負担の偏り、孤立、復職準備を見直す
復職前保育、送迎、病児対応、職場との面談

視覚に頼らない育児環境の作り方

  • 衣類と衛生用品の置き場所を固定し、触覚ラベルを使う
  • 薬やミルクは取り違えを防ぐため、保管場所と確認者を決める
  • スマートフォンの音声入力で授乳、睡眠、体調を記録する
  • 抱っこしながら移動する経路から床の物をなくす
  • 泣き声だけで判断せず、体温、呼吸、排泄、機嫌を複数の手掛かりで見る
  • 難しい工程は自治体、医療職、家族へ早めに相談する

制度内容と給付要件は改正されることがあります。厚生労働省の「育児休業制度特設サイト」や勤務先の担当窓口で、本人の雇用形態と取得予定日に基づいて確認してください。体験談は取得への勇気と準備のヒントになりますが、個別の法的判断や給付額を保証するものではありません。

参考:厚生労働省「育児・介護休業法について」

よくある質問

視覚障害を会社へどこまで説明すべきですか?

育休取得の意思と業務引継ぎに加え、復職後に必要な配慮を具体的な業務場面で相談します。家庭内の詳細まで伝える必要はなく、必要な情報の範囲を本人が決めます。

育休中にうまくできないときは?

一人で抱え込まず、配偶者、自治体の子育て相談、医療機関などへ早めに相談してください。「できない父親」と評価するのではなく、どの時間帯・工程・環境で困るかを分けると改善策を探せます。

育児休業と家庭の準備を自分の状況に当てはめるワーク

ここまで読んで「参考にはなったが、自分の場合に何をすればよいか分からない」と感じる人もいるでしょう。情報を行動へ変えるには、視覚障害のある父親が家族・職場と育児を担うという前提を一度言葉にし、制度、給付、職場調整、家庭内の安全を一つずつ分けて考えます。次の欄をメモ帳へコピーし、分かるところだけ書いてください。空欄が残った部分が、公式窓口や経験者へ確認する質問になります。

【実現したいこと】いつ、どこで、何をしたいか
【自分の条件】見え方、使用する支援技術、同行者、予算
【すでに確認したこと】公式情報、説明書、体験談
【まだ分からないこと】操作、安全、費用、支援の範囲
【最初に試すこと】今日できる小さな行動
【中止・相談の基準】無理をせず専門窓口へ切り替える条件

情報を確かめる「三つの層」

第一層は公式情報です。制度、仕様、料金、営業、対応OSなど、変更される事実を確認します。第二層は当事者の体験です。実際にどこで迷い、どんな工夫で進めたかを知ります。第三層は自分での確認です。同じ障害名でも、見え方、端末、経験、家庭環境は異なります。公式情報だけでは生活場面が見えず、体験談だけでは現在の仕様を保証できません。三つを重ねることで、判断の精度が上がります。

確認日を残すことも重要です。「2026年8月に公式ページで確認」「2024年の本人の体験」「自分はiPhoneとVoiceOverで試した」のように、事実の時点と条件を区別します。後で内容が変わっても、どこを再確認すべきか分かります。

うまくいかないときの切り分け

  1. 環境:時間、場所、通信、混雑、同行者の有無を確認する。
  2. 道具:端末、アプリ、製品、資料の版や設定を確認する。
  3. 手順:どの操作まではでき、どの操作で止まったかを一文にする。
  4. 情報:説明が画像だけ、固有名詞が不明、条件が省略されていないかを見る。
  5. 支援:自分で続けるか、家族、スタッフ、公式窓口、専門職へ相談するかを決める。

「全部できない」とまとめず、最後に成功した地点を見つけます。申出はできたが引継ぎ日程が決まらない、育児動作はできるが夜間の物の位置が不安、と分けます。この記録を相手に伝えれば、同じ説明を最初から繰り返す負担も減ります。

問い合わせ文の例

公式ページを確認したうえで質問します。私は視覚障害があり、音声読み上げを利用しています。〇〇を行いたいのですが、△△の工程で表示内容を確認できません。利用環境は□□です。代替手順、事前に依頼できる支援、当日相談できる窓口があれば教えてください。回答の対象となる版・日付もお願いします。

相手に障害の一般論を説明してもらうのではなく、実現したい行動と止まった工程を伝えます。回答は担当者名と日付とともに保存し、重要な内容は当日に再確認してください。

家族や支援者と一緒に使うとき

支援する側は、本人に代わって結論を決める前に、選択肢と客観情報を伝えます。「こちらがよい」ではなく、「Aはこの条件、Bはこの条件。どこを詳しく知りたい?」と尋ねます。本人も、すべてを一人で行うことだけを自立と考えず、必要な部分へ具体的に支援を組み合わせられます。主体が本人にあることと、援助を受けないことは同じではありません。

公開情報を利用するときの注意

ブログ、SNS、口コミは貴重ですが、投稿者の条件、確認日、広告・提供の有無が分からない場合があります。強い断定や不安をあおる表現だけで判断せず、一次資料へ戻ります。制度は厚生労働省と勤務先、子どもの安全は自治体や医療職の案内を確認します。個人の体験を否定する必要はありませんが、一つの体験をすべての視覚障害者へ当てはめないことが大切です。

読後に行う15分のアクション

  • この記事から自分に関係する項目を三つ選ぶ
  • 公式サイトを一つ開き、更新日と条件を確認する
  • 分からない点を一問だけ文章にする
  • 家族・窓口・経験者のうち誰に聞くか決める
  • 確認した日と答えをメモし、次の人へ伝えられる形にする

情報が古いと分かったら、記事全体を無視すべきですか?

いいえ。出来事と本人の経験は当時の記録として価値があります。現在も変わり得る制度・価格・仕様だけを公式情報で更新し、体験から得られる判断軸と分けて読みます。

自分と違う見え方の人の工夫も使えますか?

そのまま再現できなくても、質問の作り方、道具の定位置化、工程の分割、支援依頼など応用できる部分があります。違いを消さず、何が共通し何が異なるかを確認してください。

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この記事を書いた人
ようすけ

With Blindの視覚障がいがある、ちょっと面白い(本人談)男性

年齢:30代
出身地:大阪府
好きなもの:アイス、ポテチ、揚げ物、カルピス(←そのためちょい太りぎみ)

中学生の頃、病気で目が見えなくなるが、その後1人で世界一周旅行をするなど、人生をenjoyしている。
普段はブラインドサッカーを楽しむ。
夜は10時に寝て朝5時に起き、出勤途中でスタバでコーヒーを飲むという、なんちゃっておしゃれを楽しんでいる。

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