視覚障害者のオンライン学習|With Blind登壇イベント開催記録と実践ガイド

視覚障害のある人がスクリーンリーダー対応パソコンで、講師や仲間とオンライン学習に参加するイラスト 注目記事

2024年3月23日、視覚障害のある人が「オンラインで学びたい」と思ったとき、どのような環境と支援があれば一歩を踏み出せるのかを伝えるイベントが開かれました。主催はLINEオープンチャット「視覚障害者の事務職情報交換室」。With Blindは、開校するオンラインスクールの考え方、カリキュラム、学習方法について登壇しました。

この記事は終了したイベントの募集ページを、開催記録として再構成したものです。申込リンクや当日のZoom情報は現在利用できません。また、保存されている元記事には参加者数や個別の感想、質疑応答の詳細な記録がないため、確認できない発言や成果は作っていません。公開されていたプログラムから「なぜこのテーマが必要だったか」を読み解き、2026年にオンライン学習を始める人が使える準備と実践方法をまとめます。

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イベント概要|確認できる事実

開催日 2024年3月23日(土)午後9時から
形式 Zoomによるオンライン開催
参加費 無料
当時の定員 先着100名
主催 視覚障害者の事務職情報交換室
登壇 一般社団法人With Blind

開催終了:この回への申込みはできません。最新の講座やイベントはWith Blindの現在のお知らせを確認してください。

物語の出発点|「オンラインなら学べる」は本当か

視覚障害のある人にとって、オンライン学習は移動の負担を減らし、全国の講師や仲間とつながれる選択肢です。一方、オンラインであるだけでアクセシブルになるわけではありません。

申込フォームが読み上げられない。Zoomのボタン名が分からない。講師が画面を指しながら「ここをクリック」と説明する。資料が画像PDFで配られる。チャットだけで重要事項が流れる。このような障壁があると、内容を理解する以前に参加を諦めることになります。

2024年のイベントが掲げた「もう学びをあきらめる必要はありません」という言葉は、本人の努力だけを求める意味ではありません。学習者の支援技術と、主催者側の教材・説明・運営を組み合わせる必要があります。

なぜ「事務職」と「学び」がつながるのか

視覚障害者が事務職を目指すとき、文章作成、表計算、メール、オンライン会議、情報検索など複数の技能が必要です。しかし、一般講座で使われるマウス操作中心の説明は、スクリーンリーダー利用者が再現しにくい場合があります。

重要なのは、同じ完成結果へ到達する方法が一つではないことです。マウスでメニューを選ぶ代わりにショートカットを使う。紙を読む代わりに電子データを読み上げる。画面の配置を暗記する代わりに見出しやランドマークで移動する。学習段階から自分に合う方法を習得すれば、仕事での説明や配慮相談にも使えます。

当時予定されていた5つのプログラム

  1. 一般社団法人With Blindの紹介
  2. オンラインスクールのカリキュラムと授業内容
  3. オンライン学習の進め方とコツ
  4. 質疑応答
  5. ブレイクアウトルームを使ったミニ交流会

この順番には意味があります。最初に運営者と目的を知り、次に何を学べるかを確認し、実際の学び方を知り、疑問を解消し、最後に参加者同士で話す流れです。「説明を聞くだけ」で終わらず、自分の疑問と経験を言葉にする場まで用意されていました。

オンライン学習を始める前の6つの準備

  1. 目的を一文にする:就職、業務改善、趣味など、何のために学ぶか。
  2. 現在の操作方法を確認:スクリーンリーダー、拡大、点字、音声入力。
  3. 必要環境を調べる:パソコン、スマートフォン、ブラウザー、通信。
  4. 教材形式を尋ねる:Word、HTML、テキスト、字幕、音声説明。
  5. 質問方法を確認:音声、チャット、メール、個別相談。
  6. 接続テストを行う:マイク、イヤホン、表示名、入退室。

スクリーンリーダー利用者のZoom参加チェック

  • 参加URL、ミーティングID、開始時刻を一か所に保存する
  • アプリを事前更新し、操作が変わっていないか確認する
  • ミュート、挙手、チャット、退出の操作を練習する
  • 表示名に必要以上の個人情報を入れない
  • イヤホンを使い、読み上げ音声が会議へ流れないか確認する
  • 困ったときの連絡先を会議とは別に控える
  • 休憩や途中退出が可能か主催者へ聞く

操作方法はアプリ更新で変わります。特定のキーを暗記するだけでなく、見出し、ボタン名、メニューなど画面構造を確認する習慣を持ちます。

講師側が準備すべきアクセシブルな授業

障壁 改善方法
「ここ」「右側」だけの説明 ボタン名、見出し、操作結果を言葉にする
画像だけの資料 テキスト版と画像の説明を用意する
マウス操作だけ キーボード操作と代替手順も示す
チャットだけの連絡 重要事項を音声でも伝える
速い実演 一工程ずつ区切り、確認時間を取る
質問しにくい 発言、チャット、終了後フォームを選べるようにする

学びが続かないときは「本人の意欲」以外を確認する

途中で受講できなくなったとき、「やる気がない」と決めつけてはいけません。教材が読めない、復習時間が足りない、質問方法が分からない、疲労が強い、課題の完成条件が不明など、環境に原因がある場合があります。

困りごと 試せる変更
授業についていけない 録画、手順書、個別質問、速度調整
復習できない 短い課題、音声メモ、学習時間を固定
孤独を感じる 少人数交流、学習仲間、メンター
成果が見えない 週ごとの完成物と操作記録を残す
仕事に結びつかない 実務課題、職場への説明、ポートフォリオ

ブレイクアウト交流の価値と注意

元のプログラムにはミニ交流会が予定されていました。オンライン学習では、同じ課題を持つ人の工夫を聞くことが、講義と同じくらい役立つ場合があります。一般の操作説明にはない、読み上げの設定、職場での伝え方、練習の失敗などを知れるからです。

ただし、安心して話すためのルールが必要です。録音・録画の有無、個人情報を話さないこと、他の参加者の経験を外部で共有しないこと、話したくない場合は聞くだけでもよいことを最初に確認します。個人の経験は参考になりますが、すべての人に同じ方法が合うわけではありません。

参加者が質問を整理するテンプレート

私は○○を目標にしています。現在は△△を使って操作できますが、□□の工程で困っています。これまで××を試しました。講座ではどの形式の教材を使い、質問や個別調整はできますか。

障害名だけでなく、目標、現在の方法、困る工程、試したことを伝えると、講師も具体的に回答できます。

オンラインスクールを選ぶ10項目

  • 対象者と受講に必要な基礎技能
  • 教材がスクリーンリーダー・拡大で扱えるか
  • 録画、復習資料、欠席時の対応
  • キーボード操作を含む説明があるか
  • 質問回数、個別相談、回答までの時間
  • 講師の視覚障害・支援技術への理解
  • 受講料、追加費用、解約・返金条件
  • 学習成果と修了条件
  • 受講者の個人情報、録画、作品公開
  • 就職・職場での活用をどう支援するか

「視覚障害者向け」と書かれているだけで判断せず、自分の操作環境と教材を体験できるか確認します。無料説明会でも、申込み前に録画や営業連絡の扱いを確認してください。

学びを仕事へつなげる4週間の実践

  1. 1週目:一つの操作を学び、自分用の手順書を作る。
  2. 2週目:実務に近い短い課題を完成させる。
  3. 3週目:他の人に成果物を確認してもらい修正する。
  4. 4週目:できる業務、必要な配慮、所要時間を説明する。

資格名だけでなく、作成した文書、表、手順書、調査メモなど具体的な成果を残します。職場では「講座を受けた」より「この形式なら、この時間で、この品質の成果を作れる」と説明できます。

主催者が開催後に残すべき記録

  • 開催日、主催者、登壇者、テーマ
  • 実施したプログラム
  • 公開できる資料と動画
  • 個人を特定しない質問の要約
  • 次回改善するアクセシビリティ
  • 終了した申込リンクの無効化
  • 現在利用できる問い合わせ・関連情報

今回の記事では、元記事に参加者の発言記録がないため、感想を創作していません。今後のイベントでは、参加者の同意を得たうえで、学びや改善点を匿名で残すと、参加できなかった人にも価値を届けられます。

よくある質問

このイベントへ今から参加できますか?

できません。2024年3月23日に終了しています。現在の講座・イベント情報を確認してください。

オンラインなら付き添いや支援は不要ですか?

人によります。初回接続、教材の確認、機器トラブルで支援が必要な場合があります。本人の希望を確認します。

スマートフォンだけでも受講できますか?

講座内容と課題によります。必要な端末、OS、アプリ、ファイル操作を申込み前に確認してください。

交流会で話すのが苦手です

聞くだけ、チャット、後日の質問が可能か主催者へ確認します。発言を強制しない運営が重要です。

学習しても就職できるか不安です

受講だけで就職が保証されるものではありません。実務課題、成果物、職場体験、就労支援、合理的配慮の相談を組み合わせます。

まとめ|終了したイベントから、次の学び方を作る

2024年の登壇イベントは、With Blindのオンラインスクールを紹介する場として企画されました。その背景にある問いは2026年も変わりません。「視覚障害があっても学べるか」ではなく、「学ぶために、どの教材、説明、技術、仲間が必要か」です。

オンライン学習を始めたい人は、目標、現在の操作方法、困る工程を一文ずつ書き、候補の講座へ教材形式と質問方法を尋ねてください。主催者は、終了告知だけでなく、後から読める知見と現在の案内先を残すことが大切です。

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この記事を書いた人

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「みえても、みえなくても」を合言葉に4人で楽しみながら、普段の仕事と並行してブログを運営しています♪

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