「同行援護を使ってみたい。でも、何を頼めばよいか分からない」
同行援護は、視覚障害のある人の外出を支える障害福祉サービスです。移動の手引きだけでなく、周囲の状況説明や外出先での代読・代筆も頼めます。買い物、通院、役所の手続き、趣味や遊びなど、「行きたい」をあきらめないために活用できます。
この記事では、制度の対象・対象外、視覚障害児の利用、VisionGuideでの依頼方法を、初めての方にも分かるようにまとめます。
同行援護でできること・できないこと
厚生労働省は、同行援護を「視覚障害により移動に著しい困難を有する人に同行し、移動に必要な情報を提供するとともに、移動の援護その他の便宜を供与するサービス」と案内しています。対象となる内容や時間は、自治体の支給決定、受給者証、契約事業所の運用で決まります。
できることの例
- 駅の改札、乗り換え、出口までの手引き
- 段差、工事、混雑、行列の位置を伝える
- 案内板、メニュー、申込書などを読み上げる
- 商品の色、形、サイズ、価格を説明する
- 公園の遊具やベンチ、おもちゃ売り場を案内する
- ゲームセンター、映画館、展示会、観戦会場で受付や座席まで案内する
- 外出先で必要な書類の代読・代筆を行う(内容は事前確認)
対象外・確認が必要な例
制度上、対象外となる主な外出は、「通勤、営業活動等の経済活動に係る外出」「通年かつ長期にわたる外出」「社会通念上適当でない外出」です。
- 通勤、営業、販売など仕事そのものを目的とする外出
- 通学・通園、定期的な通所や習い事など、通年かつ長期にわたる外出(別制度や自治体の例外を除く)
- 本人に代わって仕事・営業・家事・買い物を行うこと
- 医療行為や、専門資格が必要な介助
- 自宅内だけでの代読・代筆
外出の目的や必要な支援が対象になるか迷うときは、「どこで、何をするか」「何時間必要か」を伝え、自治体と事業所へ依頼前に確認しましょう。
視覚障害のある子どもも同行援護を利用できます
視覚障害児も、要件を満たせば同行援護を利用できます。公園で遊ぶ、おもちゃを見に行く、ゲームセンターで遊ぶ、習い事やイベントに参加するなど、移動と情報確認に支援が必要な場面で相談できます。
保護者が仕事や子育てで忙しいとき、視覚的な説明や手引きが十分にできないときでも、子どもに外出を我慢させずに済むことが大きなメリットです。視覚障害児ならではの説明が必要な場面、白杖や手引きが必要な場面で活用してください。
With Blindには、保育士経験や資格を持つガイドも在籍しています。これまで保護者の手が届きにくかった範囲へも、子どもが少しずつ外出の経験を広げられるよう支援します。年齢や見え方、自治体の要件で手続きが異なるため、まずは市区町村の障害福祉窓口や相談支援事業所へ相談しましょう。
With Blindが開発したVisionGuideとは
VisionGuide(ビジョンガイド)は、一般社団法人With Blindが開発した、同行援護や居宅介護を利用したい人とガイドをつなぐサービスです。制度を利用したいと思っても、「どこへ相談すればよいか分からない」「依頼文を書くのが難しい」「ガイドとの連絡が電話やメールに分かれてしまう」といった負担があります。VisionGuideは、こうした外出前後の不便を減らし、必要な支援へつながりやすくするために作られました。
VisionGuideでは、依頼内容の作成、ガイドの募集や指名、提案の確認、メッセージ、予定、利用実績を一つの場所で管理できます。登録ガイドのプロフィールを見て、自分に合いそうなガイドへ依頼できることも特徴です。子育て中の方、仕事をしている方、英語の先生、保育士経験や資格を持つ方など、さまざまな経験を持つガイドが登録しています。
なお、VisionGuideは市区町村への申請や支給決定そのものを代行するサービスではありません。同行援護を障害福祉サービスとして利用するには、自治体への相談・申請、受給者証、サービス提供事業所との契約などが必要です。VisionGuideは、その前後にある「誰に、いつ、どのような支援を頼むか」を整理し、利用者とガイドのやり取りを分かりやすくする役割を担います。
まずはこちらから
- VisionGuideトップページ:サービスの概要や入口を確認できます
- VisionGuide利用者登録:利用者として登録します
- With Blindへの相談:制度や利用方法に迷うときに相談できます
VisionGuideで同行援護を依頼する流れ
- 制度を確認する
市区町村へ相談し、支給決定・受給者証・利用できる時間を確認します。 - VisionGuideに利用者登録する
連絡先と支援に必要な情報を登録します。 - 依頼を作成する
希望日、開始・終了時刻、待ち合わせ場所、目的地、目的、必要な支援を入力します。 - ガイドを募集・指名する
プロフィールを見て、希望に合うガイドへ指名依頼することもできます。 - 提案を確認して決定する
対応時間、支援内容、待ち合わせ方法を確認し、条件が合えば依頼を確定します。 - メッセージで最終確認する
改札などの集合場所、予定変更、遅れそうな場合の連絡を直接行えます。 - 当日の支援と利用後の確認
終了後は利用実績と残り時間、必要な報告書を確認します。
VisionGuideでは、依頼、提案、予定、メッセージ、利用実績を一つの場所で管理できます。当月あと何時間利用できるかも一目で確認できるため、通院や買い物、趣味の予定を立てるときにも便利です。予定は早めに依頼すると、希望に合うガイドを見つけやすくなります。
依頼文の例
10月12日(土)13時に、○○駅中央改札で待ち合わせを希望します。衣料品店で服を選ぶため、駅から店までの手引きと、色・柄・値札の説明をお願いします。試着室まで案内していただき、16時ごろ駅へ戻る予定です。初めての利用なので、必要な手続きも教えてください。
利用者とガイドの声
利用者の声
- 大きな駅や初めての店でも、行きたい場所へ行けた。
- 商品の色や価格を聞きながら、自分で選べた。
- 役所の手続きと買い物を一日にまとめられた。
- 趣味のイベントに参加でき、次の予定も考えられた。
- 利用を重ねるうちに、自分に必要な説明方法を伝えられるようになった。
ガイドの声
- 利用者が選び、楽しむ時間を支えられることがやりがい。
- 子育てや仕事と両立しながら、空いている日に登録できる。
- 英語、接客、保育など、これまでの経験が役立つ場面がある。
- 予定変更も、メッセージで確認しながら対応できる。
With Blind よーすけからのおすすめ
視覚障害者は、幼いころから「できることは自分で」と教えられます。一人で白杖を使って歩くことも大切です。ただ、障害は本人の努力だけでなく、社会との間にある環境によって生まれます。努力だけに頼ると、疲れや時間の負担が大きくなります。
必要なサービスを使い、自分の生活を自分で選べるようにすることも、立派な自立です。同行援護を知らないために、外出や挑戦をあきらめる人が少しでも減ってほしい。そう願っています。
行きたい予定が決まったら、まず相談してください。 VisionGuideでは、プロフィールを見てガイドを選び、メッセージで希望を伝えながら依頼できます。
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対象条件、利用時間、費用、対象となる外出は自治体と契約事業所によって異なります。最新情報は市区町村・相談支援事業所・サービス提供事業所へご確認ください。


